第四章 情 ページ20
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真希「結局答え教えたようなもんじゃねえか」
「違うよ、アドバイスするだけって言ったじゃない。メグミが賢かったってことで」
グランドの門をでて歩く二年3人とA。何故か伏黒と釘崎の姿はない。
パンダ「あり?一年ズは?」
真希「パシった」
パンダは不安げに眉(?)をひそめる。
パンダ「大丈夫か?」
真希「3歳児じゃねーんだお遣い位できんだろ」
パンダ「いや、そうじゃなくて。今日だろ、京都校の学長が来んの」
「京都校」という言葉に反応する真希。
パンダ「特級案件に一年派遣の異常事態。悟とバチバチの上層部が仕組んだって話じゃん。
京都の学長なんて、モロその上層部だろ。鉢合わせでもしたらさァ」
真希「
京都のジジィだって、表立って騒ぎは起こさねぇって」
虎杖が生きている事を唯一知っているAは黙って空を見上げていた。
パンダ「教員は立場があるけど、生徒はそうでもないよな」
真希「……来てるって言うのか、真依が」
パンダ「憶測だよ。打ち合わせに生徒は関係ないからな。
でもなァ、アイツら嫌がらせ大好きじゃん」
ピクッ──
無意識にAの指が動く。
「京都校は暴れんぼさんが多いみたいだ」
──────────
伏黒「その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」
パシリに使われた伏黒と釘崎は、京都校の生徒である三年東堂、二年真依と鉢合わせた。
出会って早々「好きな女のタイプ」を話題に持ち出された伏黒は、清々しい顔で答えた。
釘崎「悪くない答えね。巨乳好きとかぬかしたら私が殺してたわ」
伏黒「うるせぇ」
険しい顔をして聞いていた東堂が、ボソリと呟いた。
東堂「やっぱりだ。退屈だよ、伏黒」
静かに涙を流す姿に、一瞬にして全身の血の気が引く。
咄嗟に影絵を造ろうとするが、東堂の腕で振り払われる。
生身の攻撃ではあったが、受けた腕がジリジリと傷む。
東堂「一目見た時から分かってた。あぁ、コイツは退屈だと。でも人を見た目だけで判断しちゃあいけないよな」
地面に膝をつく伏黒にゆっくりと歩み寄り、涙をぬぐう東堂。
その少し後ろで、真依と釘崎が交戦しているのが見えた。
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楓(プロフ) - 豆腐てゃんさん» ありがたいです!!これからも頑張ります!! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐てゃん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!楽しみにしてます!がんばってください!! (2020年6月15日 13時) (レス) id: 8e32012101 (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 楓さん» 楽しみにしてます!これからもご愛読させていただきます!!! (2020年6月14日 15時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - あみみさん» まだまだ面倒な設定が残ってます……。それでも見ていただけるように努力します!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 夢主ちゃんの呪術面白いです!!これからも応援してます、頑張ってください!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2020年6月8日 1時