宣戦布告、そして体育祭当日 ページ44
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堂々と前に出てくる勝杞にあり得んと震えながら指を指す峰田を落ち着かせる緑谷。
「意味ねェから、どけモブ共」
「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ!!」
顔も知らない相手に毒を吐く姿に、飯田が腕を変に振る。
？「どんなもんかと見に来たが、ずいぶん偉そうだなぁ。
ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
「はあ！？」
先程よりもざわつく中、変わった髪色をした男が野次馬を掻き分けて出てきた。
？「こいいうの見ちゃうとちょっと幻滅するなあ」
(制服……普通科のヤローか)
普通科「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ。知ってた?」
「……」
普通科「体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって。
その逆もまた然りらしいよ………」
空気が徐々に張りつめてくる中、緑谷は口を強くつぐむ。
“個性”が上手く扱えない今、そうなる可能性が十二分に自分にはあると察した。
普通科「敵情視察?少なくとも
調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつ───宣戦布告しに来たつもり」
彼も見た目に合わずかなり大胆な奴だと緑谷たちは思った。
すると────…
？「隣のB組のモンだけどよぅ!!」
そんなピリピリとした空気をぶち破る声が。
？「
エラく調子づいちゃってんなオイ!!!」
(((また不敵なひとキタ!!)))
怒鳴り散らす中々濃い人を終始真顔で見る勝杞。
それをどうなる事やらと冷や汗を流しながら見つめる緑谷、飯田、麗日。
結果───無言で出ていく勝杞。
切島「待てって、どうしてくれんだ。おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!!」
「関係ねえ………」
切島「はあ━━━!?」
「上に上がりゃ関係ねえ」
続く (更新停止中)
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作者名：楓 | 作成日時：2018年2月25日 19時
