太宰治で、第二の人生頑張ります。｛文豪ストレイドッグス｝×｛名探偵コナン｝

捕らえる ページ6

コナンside


コナン「此処に地下があったんだ…」

「地下倉庫として使われていたと聞いたけど」

　太宰さんは、何でも知っている…厭、知りすぎている。

　幾ら武装探偵社でも、鈴木財閥の建物の構造は知らない筈…。









コナン「……太宰さん」

「何だい？」

コナン「もしかして…前にも一度 、此処に…」


　パァンッ









　俺が太宰さんに問い掛けようとしたと同時に、背後から銃声がした。

　ゆっくりと振り返ると、そこには三人の男が俺達に銃口を向けていた。


「あちゃぁ、矢張バレてたか…」

男A「お遊びは終いだ」



　ゴッ


　次の瞬間、俺の意識は闇に呑み込まれた。









.


コナン「ん…」

　目を開けると、真っ暗。どうやら目隠しをされているらしい。

「起きたかい？御早う」

　目隠ししている筈なのに、何故か俺が目覚めたのに気づく太宰さん。

コナン「此処…何処かな？」

「地下二階のD倉庫」

コナン「えっ、判るの？！」

　男達にバレないように小さな声で尋ねる。

「移動の最中微かに明かりを感じたから、大体だけどね」

　凄いなこの人。





「コナン君」

コナン「な、何？」

「君に頼みがあるのだけど…」









.









コナン「うわぁぁあぁああん！！怖いよぉ！」

　何でこんなこと…(汗


コナン「僕なにもしてないから、此処からだしてよー！！」

男B「おい！！大声を出すな！！」

「この子は小学生だよ？解放しても良いとおもうけどー」

男C「現場を見られたんだ、生きては帰さない」

「ちぇー」









(これで良い)
――――――――――――
太宰side

『君に頼みがあるのだけど』

コナン『？』

『実はね、さっき国木田君から



国木田〈太宰、今何処に居る！！〉



　って連絡が来てね。流石に喋りすぎると監視カメラでバレちゃうから返事しなかったんだけど』

　本当に、耳に無線(インカム)付けといて良かった。

　乱歩さんに感謝だね。

『そこで、君には演技してもらおうと思って。大声を出して、泣き叫んじゃって』

コナン『え…』

『国木田君にはそれで私達が動けない状況ということを把握してもらう』

コナン『……判った』


――――――――――――

　そして今に至る。



(ちゃんと伝わったかなー)

　隣を見ると、耳まで顔を赤く染めたコナン君。

　んー、ちょっと可哀想なことしちゃったな。


　ガコッ

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