太宰治で、第二の人生頑張ります。｛文豪ストレイドッグス｝×｛名探偵コナン｝

番外編―おめでとう中也くん― ページ44

中原side


「んだよ………気持ち悪ィ」


太宰「厭ぁ……もう4年も私からのプレゼントを貰ってないだろう?」



「要らねぇよ……手前ェの悪戯(プレゼント)なんぞ」



　太宰は俺の手をガン見してくる。









太宰「小学生みたいな手………」

「潰し殺すぞ」









　 ……………。






「手前さっきから…!ずっと見てんじゃねぇよ!き…(太宰「手袋」


太宰「前の任務でボロボロにしてたよね。素手で平気なのかい?」

「………意識してりゃ、問題ねぇよ」


　んで知ってんだよ。



太宰「ふぅ〜ん。まぁ、君が「欲しいです、太宰さーん」って思ってくれてたら、私が新しいの買ってあげるよ?」



「ほんっとに要らねぇ……」

　脅しで周りの地面を凹ませる。






　通用しねェとは思うが。



太宰「あっそう……。じゃあいーや」

　そう言うと、奴は路地を去っていった。



「何だったんだ……アイツ」









　ヒョイ


太宰「読者の皆ー。お気に入り有難う!!お陰で星も真っ赤になったよ!」

「早く帰れ手前ェ!!!」





―――――






　結局、丸一日街を彷徨くだけで終わっちまった。



「明日からは、仕事しねぇとな……」

　やっぱり俺にはコレが合ってるみてェで、特別な日なんて必要ないと思った。






　ガチャ




「………あ?!」


　余っていた書類を片す為に机に向かうと、束ねて置いた筈の紙が散らばっていた。







「んだコレ………」

　少し警戒しながら近寄ると、机の端の方に避けられている書類の真ん中に、箱があった。






　青い箱に、橙色のリボン………。




　リボンをほどいて、中を確認する。





「お……」







太宰『手袋……前の任務でボロボロにしてたよね。素手で平気なのかい?』








「へぇ………」



　自分で頬が緩んだのは…気付いていない事にした。









―――――
NOside


「"今年"も無事に渡せて良かった………。何時もワインとかじゃなあ〜って思ってたところだったから」


　昼間より少し涼しい時間帯に、"彼"の居るソレにもたれ掛かる。





「本来……太宰治なら絶対にしないんだろうなあ…。そう考えたら、私……色んな人に優しいね」






『人に物を贈るなんてしたこと無いし……第一何を渡せばいいか…』

織田『だが、相棒なんだろう?』


『まあね』





織田『太宰……』

『んー?』





織田『俺だったら、何を貰っても嬉しいが』









「その通りだったよ、織田作」

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