太宰治で、第二の人生頑張ります。｛文豪ストレイドッグス｝×｛名探偵コナン｝

宝石 ページ29

太宰side

「宝石…？此処は銀行の筈だけれど」

男5「ある男に、異能力を覚醒させる宝石があるって情報を貰ったんだ！」

　私は芥川君と顔を合わせる。

芥川「……」

　どうやら芥川君も何の事か判らない様。

「その男は、誰？」

男5「―――――――」





「っ？！！」





　其れが本当なら。

　チャキッ

　ガブッ

男4「痛ェ？！！」

　眼が覚めた男4は、私を撃ち殺そうとしていたが……。

　ワゥン…



　この白い子犬のお陰で助かった。



「助かったよ。さて―――」









―――――



　ガコンッ

　ボスが向かったと思われる金庫に来た。

「死んでるか」

　ボスは、その場に大量出血で死んでいた。







　その近くには半開きの金庫の扉。

「どれどれ…」



　そこには―――――









芥川「何も無い…」

「デマを流されたのか」

　奴がしそうな事だ。



　もしかしたら最初から私と芥川君が目的だったのか。


芥川「太宰さん…」









「鼠だ」


　私は、金庫の部屋にある大きな窓硝子の向こう側を睨みつける。




「全く、面倒な事してくれるね」









―――――


　10階以上はあると思われる建物の屋上にに、一人の男の影が。

　その男は静かに笑い、云った。

フョードル「此れは只の余興に過ぎませんよ」









―――――


「今日は災難だったね」

芥川「厭、慣れています」

「そうだ、此れあげるよ」

　スッ


　私は袋に包まれた無花果を芥川君に差し出す。

芥川「此れは」

「あの犬の飼い主のお礼」


　そう云うと、彼は顔を強張らせる。

芥川「犬……」

　ワンッワンッ！


芥川「っ〜〜！」

「芥川君は帰ってもいいよ？」

芥川「失礼します」

　そそくさと風の様に去っていった。





　"クゥーン"

　犬特有の甘え声。

「(汗 まあ、今回は君のお陰で私は怪我をしなかった訳だし……助かったよ、有難う」


　"ワンッ！"

　犬はそう嬉しそうに吠えて、私に駆け寄ってくる。








　それをかわす私。


「厭…！そうゆうのはいいよ」








―――――

敦「綺麗なお店ですね！」

「だろう？私の行きつけだ」

　太宰は迷うことなく、"いつもの席"に座る。







　フワァ

敦「あれ？」

　柔らかい感触に、敦は首を傾げるが、向かい側に座る太宰は優雅に珈琲を飲んでいる。


「どうしたんだい？」

敦「いえ、良かったですね」

「…そう？」

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