ウィッグの使い方 ページ22
太宰side
目が覚める。
暗かったもので、目が慣れるのに時間がかかった。
周囲を見回すと、手足を縛られて床に伏せる中也。
「まあ、私も捕まっているのだけど」
なんか私、厄介事に捲き込まれすぎでは?
「中也、起き給え」
両足セットになった状態で、中也を蹴る。
中也「ん……ぁ?」
中也は意識が覚醒した瞬間、私に掴み掛かる。
中也「手前ェ!よくもあんな気色悪ィ事しやがったな!!」
「はいはい、でも本当にしてないでしょう?」
逸らしていた目で中也を見ると、ずっごい真っ赤な顔。
うん。
元が女で良かった。
中也「っ〜〜////」
「……(硬直
ガチャ
?「お楽しみのところ申し訳ありません。そろそろお時間です」
.
「ゴホッ」
中也「糞痛ェ」
あの後、女の部下に殴られたり蹴られたり。
中也「てか、彼奴誰だよ」
「探偵社への依頼人…を装って探偵社とポートマフィアを潰そうとしてる連中」
男嫌いは本当のようだけど。
中也「つくづく女運がねェなお前」
「そうみたいだ」
誰にも連絡してないけど、直ぐに助けは来ると思う。けど。
「先にマフィアの方が来そうだ」
そう呟いた瞬間、外から物凄い銃声。
バンッ
目の前のドアが後方に吹き飛ぶ。
「荒い登場だね、芥川君」
中也「随分と早かったな、芥川」
台詞被った…。
芥川君もどっちに返答すればいいか迷って、挙げ句のはて黙り込んだよ。
芥川「…早く此処を出ましょう」
うん。
―――――
「ところで、中也は帰りは大丈夫?」
芥川君は顔隠してるからいいけど…。
ポスッ
中也「あ?」
「これを被るといい、どうせ顔が童顔だからばれないだろうけど」
中也「ハァ?!」
中也の頭の上に乗せたのは、私が被っていたウィッグ。
中也「い、いらねェよ…!」
「そう?でも、探偵社が来て困るのは中也じゃない?」
中也「くぅ…。仕方ねェ、帰るぞ芥川!」
ガボッとウィッグを被って、ズカズカと歩いて行く。
芥川「……はい…(プルプル
そうだ。
「中也!」
中也「あ"ぁ?!」
私の真剣な眼差しに、中也は停止する。
「今は女性なのだから、脚は閉じて帰った方が良い!」
中也「やっぱ殺す!!」
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楓(プロフ) - ありがとうございます!長い間やっているのに…鏡花ちゃんのSSRが手にはいらない現状。まだまだなようです(苦笑 (2018年9月30日 12時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 成り代わり好きです!!文ストゲームも今回は敦君と太宰さんが一緒のヤツGETできましたし!文スト土日11連無料がマジで神ってると思います!!神々有難う!!ゲーム会社の人有難う!!無課金ですが、やっぱ運ですねー、 (2018年9月29日 21時) (レス) id: 866e8ecc84 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ゲームについても教えてくれてありがたいです!課金ですか、もう運しかないと言うことですね・・・(汗お互い頑張りましょう!! (2018年2月15日 21時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ガンガン更新します!ありがとうございます!! (2018年2月15日 21時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
銀魂もLOVEである - コナンと文ストのコラボとか、成り代わりとか初めて読んだのですが、おもっしろいです!此れからも頑張ってください!あと、お兄さんやさすぃー (2018年2月12日 5時) (レス) id: 11e62987fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オワタ・楓 | 作成日時:2017年8月18日 21時