18 ページ18
さて、収穫祭までまもなく1ヶ月
。と言ったところだろうか。
『皆さん…お疲れのようですね…』
土日の仕事場は、思った以上に地獄絵図。
「Aさんは何をしに…」
『て、手伝いに?』
教師全員が困った顔をする。
「Aちゃん…正直に言わせてもらうわ」
ライム先生がゆらゆらしながらこっちに来て、
ガシッ!!!!っと肩を掴まれた。
「正直大丈夫よ!!!」
『…すみません…』
何をしに来たのだろうかっと思うほど、職員室にいた時間は少なく、帰ろうとした時、
「可愛い…」
裏庭で絶対見てはいけない、猫と戯れてるエイト先生を…見てしまった!!!!
咄嗟に隠れてしまったではないか!!
(どうしよう…これ絶対恥ずかしいやつだよね?!)
パシャパシャしてるエイト先生…
猫好きなんだ
…
ダメだ!これ見てられません!!
だけど動ける私もいないよぉぉ泣
ザッ…。
ちょっと動いちゃった
「…おい誰かいるでしょ」
『すみません…』
「?!なんでよりによってキミなのさ!!?!」
★★★
「何してるんだ…仕事ないでしょ」
『手伝いに来たんですけど…』
「それで?」
『大丈夫だよって言われて…』
「今から帰ると」
『はい…』
気まずい空気が流れる…
「性格…変えたんだね」
『はい…。あの夜きっかけで』
『もう一人にバレちゃったらいっかなって』
『住民さんたちの力もあったけど…』
「そっか」
目を見て話してくれなかった。
今は悲しそうで。
『け、けど!』
腰を下ろしてエイト先生に近づいた。
『感謝してるんです…』
『そのきっかけっていうか?』
『エイト先生にはくれたので…』
「それは良かったよ」
なにを発してもエイト先生は悲しい顔をした。
『なんで…そんな悲しい顔をするんですか?』
「ありゃバレてた??」
『バレまくりです』
「……。ちょっと特別感があって、嬉しかったのになって」
『……そんな事で?!!!』
「そんな事でって失礼な!!!」
『嘘です。なら…そんなエイト先生にこれを差し上げましょう』
「…何くれるの」
『おにぎりです。作ってきたんですが人数分なかったので住民さん達にあげようと思ってました』
『"特別"ですよ』
「…キミねぇ…」
『大人しくおにぎりでも食べといて下さい』
『私も食べますから』
「何もしてないのに?」
『それ言っちゃ終わりですよ!!』
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユナ(プロフ) - すき、、、、え?尊い (9月27日 2時) (レス) @page21 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 最高です!!!!どタイプな作品……!!ツノちゅーっていいですね……♡(´˘`๑) (8月27日 11時) (レス) @page21 id: 925b2ec410 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぐら | 作成日時:2023年8月1日 2時