女の恨み (ページ32)

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希望ページ32

廊下を通ると見えたのはAヌナがスタッフに頭を下げていた

今日のヌナはいつものヌナじゃなく、鬼のようだった

毎日ヌナのこと見てたからわかるんだ

女の子の日も

眠たい時も

お腹がすいた時も

泣きそうな時も

嬉しい時も

悲しい時も

怖い時も

ストーカーみたいだけど

いいんだ

俺がヌナのそばにいれるなら

ヌナを見つけ

楽屋に入る前に引き止めた

「ヌナ」

『何、』

「俺に話してよ、お願い」

『なんで、』

口調はそんなんだけど顔は泣きそうだよ？

「俺が希望だから」

─ヌナがみんなに謝る前に俺がその気持ち軽くしてあげるよ─

かっこつけて言ってみた

男らしく

低く

でも、優しく

『/////分かった』

なんでそんなに顔を赤くしてるの？

照れた顔はいつもより可愛くて

俺も照れそうになった

廊下にある椅子に座って話す

『廊下でみんなの悪口言ってるの聞いちゃって
それで、私ガチギレしたの
そのまま怒りがおさまんなくて
みんなに当たっちゃって
怒りたくないのに、当たりたくないのに
それに、ARMYやスタッフさんにも悪いことしちゃったし
私たちのステージせっかく見に来てもらったのに
ホントに申し訳なくて、
メンバーの事を思い過ぎて怒っちゃって
結局大好きなみんなに迷惑かけちゃった』

「うん、大丈夫
俺は、迷惑なんて思ってないよ
みんなのことを思ったからこそ怒っちゃったんでしょ？」

『(｡_｡`)ｺｸ』

「なら、大丈夫だよ
俺からみんなに話そうか？」

『もしかしたら私泣いちゃうかもしれないから
その時はホビが話してくれる？』

「/////うん」

上目遣いだししかも泣きそうだからうるうるしてるし
ホビって言うし

可愛すぎる

『ほ、ホビ？』

俺、無意識にAのこと抱きしめてたみたい

「軽くなった？」

『うん、流石！希望！』

「戻ろっか」

『うん！』

はぁ

いいのかな？

こんな気持ち

俺、

・

・

・

・

・

Aが好き──