No.38 ページ38
恭平side
別れを切り出すことも出来ん俺は、Aに隠れて優奈とも距離を縮めた。
Aよりも優奈を見ると高鳴る胸。
やっぱり優奈が好きやなって思った。
優奈はAと違ってめちゃくちゃ話しかけてくるし、その度に嬉しそうに近寄ってくる優奈が可愛くて仕方なかった。
それと比例して、Aとおることを避けるようになった。
一緒におったら俺はまた離れられんくなる。
みっちーとも仲良くなったAは、最近、俺とみっちーと3人で帰ることもあった。
やけど、俺はそれも断るようになり、優奈と隠れるように帰るようになった。
何故か優奈とおると、Aが思い浮かぶ。
Aが見たら悲しむかもしれん。
そうやって優奈と距離を縮めることに罪悪感もありながら、俺はAから徐々に離れた。
そう思っとったからかもしれん。
俺は久しぶりにAと話した時、冷たくしてしまった。
みっちーに言われて気づくと、Aは悲しそうな顔をして俺を見よった。
やのに、Aは許してくれた。
これじゃあかん。
俺が悪いのに。
そう思うと、Aにちゃんと謝りたい気持ちが溢れて、Aに避けられても謝った。
やのに、俺は優奈とおる。
こんなんダメや。
やっと別れる決意がついた。
花火大会の日
家を出て待ち合わせ場所に行きよった俺は優奈と会った。
Aのとこに行って別れようと思っとったけど、優奈を見れば、一緒におりたい気持ちが勝って、初めてのデートもドタキャンした。
別れるなら今しかない。
そう思って、優奈がトイレに行った間に、Aに電話をかけた。
面と向かって言えん俺は電話で別れを告げた。
Aの顔を見たら別れられんくなる。
そう思って、俺は最低なことをした。
やのに、Aはドタキャンしたことを怒ることも無く、すんなりと別れを受け入れた。
そうや。
Aはこうやってなんでも俺のことを優先してくれるやつやった。
少し罪悪感を覚えながらも、やっと別れられたことに開放感があった俺は、その日の花火大会を楽しんだ。
この時、何がなんでもAに会いに行っとけば良かったんかな？
一緒に花火見とけば、Aがああやって苦しむことも無かったんかな。
でも、結局どっちにしてもAを苦しめとった。
この時の俺はAのことを何も知らんまま幸せに浸っとった。
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ぽんす(プロフ) - miiiiiさん» コメントありがとうございます😊前作からお読み頂いていることにとても感激です😭ここからまだまだ続きますので、お付き合いいただけると嬉しいです♡ (4月28日 23時) (
レス) id: 0cd0ea02b6 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii(プロフ) - 素敵なお話で毎日更新を楽しみにしています⸝⋆前作も読ませて頂いておりましたが、お話の中に入り込める文章で気持ち揺さぶられて…本当に大好きです☺︎⸝⋆これからも続きを楽しみにしています！ (4月28日 17時) (レス) id: 7f5aca3b84 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんす(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！まだまだお話は続きますのでぜひ楽しみにしておいて下さい(*^^*) (4月25日 9時) (レス) id: 0cd0ea02b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました！素敵な作品をありがとうございます。続き楽しみにしています(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (4月25日 0時) (レス) id: a1fc7fc32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんす | 作成日時：2024年4月7日 23時
