私たちの関係って… 4【nnw】 (ページ24)

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出産を終えて少し眠って、目が覚めた。

母「あ、A、おはよう。

どう？よく眠れた？」

そこにはお母さんと大ちゃんのお母さんが居た。

「お母さんたち、おはよう。

よく眠れたよ。

大ちゃんは？」

私が眠る頃にはいたはずの大ちゃんが居ない。

あの時はまだ明るくなかったけど、もう病室には日が差し込んでいる。

大吾母「Aちゃん、お疲れ様。

大吾は家に帰って寝とるよ。

大丈夫。お昼には来る言うてたから、もうすぐ来ると思うで。」

そう言って、大ちゃんのお母さんは私に微笑んできた。

時計を見るともう12時を指している。

すると、病室が開いて、吉田さんが入ってきた。

吉田「Aちゃん、おはよう。

どう？体調の方は。」

「吉田さん、おはようございます。

体調は特に悪いところはないと思います。」

吉田「そう。なら良かったわ。

赤ちゃんもね、健康状態とか見たけど、特に気になるところもなく健康よ！

予定日より早く生まれたけど、体重も何もかも大丈夫だったわ。」

母「私たちもね、今先見に行ったけど、ほんとに可愛かったわ！」

大吾母「ね！息子とかと違ってやっぱり孫は遥かに可愛いわぁ…」

「ふふ笑

良かった…

なんだか安心しました。」

吉田「大吾くんにね、お昼に赤ちゃん連れてくるって言っておいたんだけど、大丈夫かしら？」

吉田さんは大ちゃんがいないから少し心配してるみたい。

確かに、大ちゃんも赤ちゃん見たいはず…

「私は良いんですけど、大ちゃんがまだ寝てるかもしれなくて…」

大吾母「あ、大丈夫です。大吾はすぐ来ると思うので。」

あ、お義母さんが許しちゃった笑

吉田「あ、そうですか？

じゃあ今から連れてきますね。」

吉田さんはそう言って病室を出ていき、少しすると、赤ちゃんがやってきた。

私のベッドの横に赤ちゃんが入ったベッドが置かれる。

中を覗くと静かに眠る我が子。

「可愛い……」

吉田「とても大人しくていい子よ！

抱っこしてみる？」

「はい！」

そう言うと、吉田さんが赤ちゃんを私に渡してきた。

初めてちゃんと抱っこした我が子はしっかりと重みがあって、生きているんだと実感する。

「……可愛い…

……ちゃんと、生きてるんだ…」

吉田「ふふ笑

じゃあ母乳もやってみましょうか。」

「は、はい！」

吉田さんがそう言って準備をしようとした時、病室の扉が開き、そこには息を切らした大ちゃんがいた。