私たちの関係って… 4【nnw】 (ページ22)

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生まれた……

大吾「A、生まれたで……ｸﾞｽｯ…

ほんま……お疲れ様……ｸﾞｽｯ……」

大ちゃんが私の汗を拭いながら、そう言った。

疲れすぎて声が出ないけど、必死に頷く。

吉田「Aちゃん、よく頑張ったわね〜！

元気な男の子よ〜！

抱っこできそう？」

そう言って、タオルに包まれた小さな赤ちゃんを連れてきてくれた吉田さん。

疲れてるけど、やっと会えた我が子を抱っこしたい。

そう思って力を振り絞りながら、頷いた。

私の胸あたりにやってきた我が子はとても愛おしかった。

「……可愛い…

……ね、大ちゃん？」

横にいた大ちゃんにそう言うと、涙で顔がグシャグシャの大ちゃんが涙を拭いながら、

大吾「ほんまっ……がわええなぁ……ｸﾞｽｯ……」

吉田「もう大吾くん、泣きすぎよ！笑

ほら、パパも抱っこしてあげて！」

そう言って、大ちゃんの所へ吉田さんが渡す。

ちゃんと産まれる前からパパママ学級に参加したりしながら、抱っこの仕方などを勉強していた大ちゃん。

練習通り、ちゃんと抱っこできてる……

大吾「……会いたかったで……ｸﾞｽｯ…

A、ありがとう……ｸﾞｽｯ……」

ボロボロ泣きながらそう言う大ちゃんはもうパパの顔だった。

それから、赤ちゃんは吉田さんが連れて行き、私と大ちゃんは病室に戻ってきた。

生まれたことへの安心感と嬉しさが混じっていたけど、疲れからか、眠気が襲ってくる。

時計を見ると、朝の5時を回ったところ。

夜中も仮眠は取ったものの、大ちゃんも眠たいはず。

「大ちゃん……？

疲れたでしょ…？

一旦帰って寝ていいよ？」

そう言うと、横で赤ちゃんの着替えなどを出していた大ちゃんが手を止めた。

大吾「何言うてんの。

俺はただ横におっただけで、疲れたりしてないで？

やから、こんな頑張った奥さん置いて帰られへんわ！

Aの方こそ、疲れたやろ？

ほら、目が眠たそうや。

俺のことは気にせんでええから、ゆっくり休みぃ？」

私の頭を撫でながらそう言ってきた。

本当に優しい旦那さんだな……

「大ちゃんは、ただ横にいてくれただけじゃないよ。

色々私のために支えてくれてたじゃん。

本当に大ちゃんがいてくれたから、頑張れた。

大ちゃん、本当にありがとう。

じゃあ、お言葉に甘えて、少し寝ようかな？」

大吾「ん。おやすみ。」

大ちゃんに頭を撫でられながら、私は夢の世界へ落ちていった。