102 ページ5
流星くんが撮影から帰ってきて、一旦お昼休憩が入った。
怖くてSNSは見れない。
どうせ悪口しか書かれていないはず。
今まで散々誹謗中傷は受けてきたけど、なかなか慣れない。
しかも、私だけに誹謗中傷するのは良いけど、なにわ男子に誹謗中傷がいくのは嫌。
怖くてスマホも開けずぼーっとしていると、今日お弁当が配られた。
そのお弁当の匂いを嗅ぐとまた襲ってくる吐き気。
「ちょっとトイレ行ってくる…」
そう言って私は急いで楽屋を出た。
大吾「ちょっ、A?!」
大ちゃんが私を呼んでいたが、それどころじゃない。
何回か吐いたけど、胃に何も無いのか、胃液しか出ない。
落ち着くまでにかなり時間がかかった。
トイレから出ると、大ちゃんが待っていた。
大吾「大丈夫？
今日結構キツそうやけど…」
そう言って、私の背中を摩ってくれた。
「…うん、大丈夫。
やっと落ち着いたから。」
大ちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「さ！戻ろっか！」
心配かけまいと元気なふりをして大ちゃんの手を握った。
楽屋に戻ると、メンバー皆はご飯を食べ終わっていた。
流星「A、大丈夫？
顔色悪いけど…」
流星くんが私の顔を覗き込んでくる。
「うん。大丈夫だよ。
ちょっと昨日眠れなくて…」
和也「悩んどるんやなぁ…」
駿佑「A、そんな気にせんでええよ。
ほら、見て。」
みっちーがそう言って私にスマホを見せてきた。
それは私と大ちゃんの記事に対するファンのコメントが書かれていた。
そこには
“メンバー内で付き合ってるとかムリ！”
“私たちの前では偽の姿だったの？”
など私たちの関係にやっぱり厳しいコメントがあった。
でも、
“大ちゃんの片思いが実ったんだね！”
“え、素直に嬉しい！このカップルなら全然推せる！”
“いつ正式に発表するのかな？Aだい好きにはたまらない！”
“2人はAが入所した時からの仲だもんね！
幸せになってほしい！”
私たちに対する肯定的なコメントもあった。
丈「な？そんな心配せんでも良かったやろ？」
流星「Aと大ちゃんが今まで頑張ってきた証拠やで。」
少しだけ気持ちが軽くなった。
すると、大ちゃんが私を抱きしめながら
大吾「大丈夫やで。
こうやって否定的な人も納得させるぐらい俺がちゃんと報告するから。
なんも心配せんでええよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんす(プロフ) - ぼた餅さん！お知らせいただき、ありがとうございます。外し忘れていとに先程気づき、外しました！ (3月14日 11時) (
レス) id: 0cd0ea02b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんす | 作成日時：2024年3月13日 17時
