133 ページ36
長尾side
謙杜「無理に笑わんでええよ。
そんな酷いことに慣れたらあかん。人間がダメになんで。
苦しい時は苦しいってちゃんと言わんと。
強がらんでええ。みっちーでも流星くんでも、もちろん…
俺でも…助けたるから。」
そう言うと、Aは声を押し殺しながら泣いた。
その日、Aは精神的にもあの教室には戻れないということで、俺が無理に早退させた。
そして、Aがおらん教室で俺は大声で言った。
謙杜「なんかさ、もうやめようや！
1人を孤立させんの。
見とっておもんないからさ。
あいつもただ事務所に所属しとる訳やない。必死に夢に向かう俺の大切な仲間やから！
仲良くしたってや！」
一瞬静まった教室
これでもいい。
俺がそばにおったるから。もうお前は1人やない。
自分の席に着くと、友達が俺を褒めてくれた。
友達「お前やるなぁ！見直したで！
明日さ、枝原さんと話させてや！」
女子B「私も！Aちゃんとずっと話してみたかった！」
謙杜「ええで！任せとき！」
次の日
みっちーと俺はAと一緒に登校した。
みっちーには昨日の出来事を全て話しておいた。
すると、みっちーは「ほんまありがとう」と頭を下げてきた。
そんなんええのに。
俺やって、みっちーのおかげで大切なことに気づけたんやから…
やっぱりAは教室に入るのを躊躇しとった。
謙杜「大丈夫やで。俺が着いとるから。」
俺はAの手を取り、教室に入った。
謙杜「おはよー！」
そう言うと皆が俺とAを見てくる。
友達「お！謙杜おはよ！枝原さんもおはよ〜！」
Aはびっくりしとったけど挨拶を交わす。すると他の人も話しかけるようになった。
気づけばAの周りにはたくさんの人
徐々にAも笑顔になっとった。
放課後
Aは俺に何度もお礼を言ってきた。
そんなんええのに…
それからは、学校だけやなくて、事務所でも一緒におることが増え、なにわ男子が結成された時もクラスで皆が俺らを祝ってくれた。
ぎこちなかった敬語と君付けもなくなり、落ち着いているAは気づけば少しうるさい俺をよく気にかけてくれるお姉ちゃんみたいな存在になった。
色んな気持ちに気づかせてくれたA。
苦しいことも一緒に乗り越えてきた。
やからこそ、大吾くんと幸せになって欲しい。
絶対喜ばせたるからな。
結婚式で幸せそうなAの顔を近くで見せてや。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんす(プロフ) - ぼた餅さん！お知らせいただき、ありがとうございます。外し忘れていとに先程気づき、外しました！ (3月14日 11時) (
レス) id: 0cd0ea02b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんす | 作成日時：2024年3月13日 17時
