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長尾side
朝のHRが始まることなんかどうでもいい。
俺は教室を飛び出して、みっちーの教室に向かった。
謙杜「みっちー！
あのさ、枝原が行きそうなとこってどこ？」
みっちーは俺が必死な顔をしてAのことを言ってきたことにびっくりしとった。
駿佑「え？なんで？」
謙杜「実はな、」
俺は友達から聞いたことを全てみっちーに話した。
謙杜「ごめん。あの女子が枝原のこといいように思ってないことも、枝原が1人やった事も気づいとったのに、見て見ぬふりしとった。
俺の変な偏見だけで、最低なことしとった。
やからさ、謝りたい。助けたい…」
駿佑「…俺も、話しかけれんって言うんは聞いとったけど、そこまで酷いことされとったんは知らんかった。
きっと、俺には打ち明けきれんかったんやろうな…
やから、俺も同罪や。
……Aがおりそうなところ……
あ、1つだけ思い当たるところがある」
みっちーからその場所を聞いてすぐ、俺はそこに向けて走り出しとった。
みっちーに言われた所に近づくと、スカートの裾が少し見えていた。
謙杜「…おった…」
俺がそう言うと、Aが俺の方を見る。
「な、なんで…」
顔を見ると、目が真っ赤で、頬が濡れている。
すると、急いで涙を拭い、あの時とは違ったぎこちない笑顔を俺に見せてくる。
「はは笑
よく分かりましたね！私が体育館裏にいるなんて。
私は大丈夫です！ここまで呼びに来てくれたんですよね？
さ、行きましょ！」
そう言って俺から離れようとする。
俺の横を通り過ぎた瞬間、俺はAの腕を掴んだ。
「え？……長尾くん？」
謙杜「……ごめん。
俺、枝原が入所してきた時から、あんまり肯定的やなくて…
皆が徐々に仲良くなっていくの見ても、変なプライドが邪魔して、Aとは距離置いてしまっとった。
それもあって、ほんまはあいつらから嫌がらせ受けよるの知っとったのに、助けることも出来んかった。
ほんまは分かっとった。
枝原が悪い人やないって。
入学式の時から気づいとった。
俺が1番助けないけん立場なんに、ごめん…」
そう言うと、Aは泣き腫らした顔で俺を見て、
「良いんですよ。
長尾さんは何も悪くありません。もう、悪口なんか何とも思わなくなりました笑
今日はちょっと的を得たことを言われて居場所がなくなっただけですから笑」
俺は気づけば無理に笑うAを抱きしめていた。
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ぽんす(プロフ) - ぼた餅さん！お知らせいただき、ありがとうございます。外し忘れていとに先程気づき、外しました！ (3月14日 11時) (
レス) id: 0cd0ea02b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぼた餅(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グを外して下さい。 (3月14日 10時) (レス) id: b56975c361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんす | 作成日時：2024年3月13日 17時
