39 ページ40
「な、なんで…大ちゃんがいるの？」
大吾「…急にごめん。
やっぱり会いたなって、帰ってくるの待ってた」
そう言って大ちゃんは微笑んできた。
またそうやって私を掻き乱していく。
「……私と会うのは大したことじゃなかったんじゃないの？」
ずっと会えなかった分、少し嫌味を言ってしまった。
大吾「…え、あ、いや、それはその……
恭平に誤魔化すために言った言葉で…
そんなこと思ってへん。」
そう言って私の腕を掴んできた。
「……そっか。」
そう言われて、言い返すことを諦めた。
だって、私も会いたくて仕方なかった気持ちがあったから。
「合鍵持ってるんだから、部屋に入ってたら良かったのに。」
そう言うと、大ちゃんが少し躊躇いながら言ってきた。
大吾「あ、いや、そうなんやけどさ……
今日はあんな電話してもうたから、急に来て中に入ってたらA嫌やろうな思ってん。
やから、ここで待って、断られたら帰ろう思ってた…」
なんだ、そんなこと思ってたんだ…
こうやって色々考えながら行動する大ちゃんを見てると
また好きって気持ちが溢れてくる。
「…そうなんだ。
そんな、今更大ちゃんのこと追い出したりしないよ笑
いつでも会えるために合鍵渡したんだから。」
そう言うと大ちゃんは私を抱きしめてきた。
大吾「……そうやんなぁ。
A、めっちゃ会いたかった。」
大ちゃんが珍しくストレートな気持ちを伝えてくる。
嬉しい。
率直にそう思った。
「ふふ笑
私も会いたかったよ。
てか、ここ玄関の前！誰かに見られるかもだから中入ろ！」
そう言うと、大ちゃんは「あ、そうやな笑」と言って、私から離れて、合鍵で部屋を開けた。
中に入ると、大ちゃんは深いキスをしてくる。
あ、今日もするのかな…
でも、今日は……
「んっ……だ、大ちゃん！」
私が大ちゃんを少し押して抵抗した。
すると、キスをやめ、私から少し離れた。
大吾「…どうしたん？」
「きょ、今日ね……その…
女の子の日なの！」
大吾「…へ？」
実は今日の朝、下腹部の痛みがあり、トイレに行くと始まっていた女の子の日。
「…ごめん、今日始まっちゃって……」
そう言うと、大ちゃんはほっとした表情で抱きしめてきた。
大吾「じゃあ、今日はさ、何もせんでまったり過ごそっか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんす | 作成日時：2024年2月21日 11時
