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そんな恭平くんの姿を見て、私は何と声をかけていいのか分からなかった。
「あ、あの…恭平くん……」
恭平「気ぃ遣わんでええよ。
最初からAが大吾くんのこと好きなことも、大吾くんがAのこと好きなことも気づいとった。
でも、俺も大吾くんに負けんぐらいAのこと好きやから、アピール頑張ってきた…
どうしたら……
どうしたら、Aは振り向いてくれる？……」
そう言う恭平くんは私を真剣な眼差しで見てきた。
正直な気持ち
長年恋してきた大ちゃんのことがやっぱり好き
でも、恭平くんに告白されて、意識し始めてから
揺れ動くときが増えてきた。
「……恭平くん。
確かに私は、大ちゃんのこと、かなり前から好きなの。
でも、大ちゃんはきっと私の事なんかメンバーとしか思ってない。
叶わない恋なんだよ。
でも諦めきれないでいる。
それが恭平くんから告白されるまでの私。
でも､恭平くんに告白されて、恭平くんを男の人として見るようになって
ふとした恭平くんの仕草とか私に対する優しさに触れると
心が揺らぐの。
すぐに返事が出せないでいるの。
だから、
こんなわがまま言うのは厚かましいけど……
ちゃんと答えが出るまで、もう少し待ってくれないかな？
ほんとに、こんな私でごめんなさい。
私の気持ち聞いて嫌だって思ったら、本気で怒ってくれていいから…」
私の率直な思いを伝えた。
恭平「そんなん、
いつまででも待つに決まってるやん。
心が揺らいでるってことは俺にもめっちゃ可能性あるって事やろ？
それだけでも俺の努力が実ってるってことやん。
ほんまに嬉しい。
そのままAは俺と大吾くんの間で揺れてたらええ。
最後に俺を選んでくれさえすれば…な？」
そう言って恭平くんは私に優しく微笑んできた。
恭平くんはほんとにいつも優しい。
何度この優しさに救われたか分からない。
「…うん、ありがとう！」
それから、恭平くんとまた少し飲み、家まで送ってもらった。
恭平「じゃ、また明日な。」
「うん！送ってくれてありがとう！」
そう言って別れて、エレベーターで自分の階に上り、廊下を歩いていると、私の部屋の扉の前に人が蹲っていた。
近づいてみると…
大吾「…あ、おかえり」
「…え、大ちゃん?!」
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作者名：ぽんす | 作成日時：2024年2月21日 11時
