私たちの関係って…【nnw】 (ページ24)

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それから部屋に入るまでずっと手は繋がれたままだった

大吾「お邪魔しま〜す」

「ソファーに座ってて！
今から急いでご飯作るね！」

そう言って私は荷物を置き、キッチンに向かい、手を洗っていると、

ギュッ

大ちゃんがまた後ろから抱きしめてきた

大吾「…俺も手伝っていい？」

「いいよ」

大吾「やった！
何したらいい？」

みんなの前では冷たいけど、2人になると甘々な大ちゃん

「じゃあ、レタスちぎってくれる？」

そう言うと、手を洗ってレタスをちぎり出した大ちゃん

大吾「……こう？」

「うん！そうそう！」

2人で作った朝食

2人で楽しく作った

大吾「…なんか、夫婦みたいやな」

ふと、大ちゃんが言った

「……え？」

大ちゃんと夫婦

到底なれない関係

大吾「…って言っても俺たち付き合ってないしな笑
恋人でもないのに笑
ごめん、今の忘れて…」

現実を突きつけられた

大ちゃんから言われると結構辛い

私の事なんか好きにならない

恋愛対象外と言われているようで…

この関係に未来はないんだ…

そんなの分かってる

じゃあ、なんでいつも思わせぶりな態度取るの？

いっその事もっと冷たくしてくれれば諦められるのに…

「…そ、そうだよね笑
……わかった、忘れるね…」

泣いちゃだめ

そうやって感情を抑えながら出た言葉だった

変な空気になった

それから2人で口数が減り、出来上がったスクランブルエッグ、サラダ、オニオンスープ、食パンを机に並べた

「た、食べようか！」

空気を変えようと頑張って出した言葉

大吾「うん」

「「いただきます」」

大吾「…うん！美味しい！」

大ちゃんが嬉しそうに言ってくれた

「良かった」

嬉しそうに食べる大ちゃんを見て私も嬉しくなった

付き合えばこんな幸せな時間があるのかな

身体で繋ぎ止めなくてもずっと居れるのかな

大吾「…あのさ、」

急に大ちゃんが食べる手を止めて真剣な顔をして話し出した

「…ん？」

大吾「来月からのライブが終わったらさ、

オフの日1日俺のために使ってくれへん？」