とあるクイズ集団のBL日常 Part２

雷 (nb×ini) ページ4

ノブside



今日は朝から台風で天気が悪い。音も大きいしちょっと怖いな



ノブ「乾、大丈夫？」


乾「大丈夫って？」


ノブ「いやあ、雨の音とか凄いから大丈夫かなって」


乾「子供じゃないんだからそんなんで怖がらないよ。そんな事より仕事してよ」



乾は大丈夫だと言った。でも俺はとてもそんなふうには見えない


だって·····震えながら、僕の隣にピッタリくっついてるのだから



ノブ「ねえ？ちょっと近くない？やっぱり怖いの？」


乾「そんな近くもなくない？それに別に怖くない·····」



少しずつしりすぼみになる声。ほんと素直じゃないんだから



ノブ「わかったよ。あっ！あれ取りに行かなきゃ」



そう言って立ち上がろうとした時、ものすごい勢いで引っ張られた



乾「········」



乾は黙ったまま俺の腕を離さない。俺とは目を合わせずに



ノブ「乾？」


乾「なっ、何！」


ノブ「忘れ物取りに行っていい？」


乾「勝手に行ってくればいいじゃん！」



え？そんな怒んなくても·····


そう思いもう一度立ち上がろうとしたその瞬間·····


ものすごい音で雷が鳴った



乾「ひっ！」



怖さが極限まで達して堪えられなくなっのだろう雷の音に怖がり、泣き出す乾



ノブ「乾、おいで」



乾に手を広げると素直に飛びついてきた。それを僕は優しく受け止める



ノブ「よしよし、怖かったね」


乾「ぅううー！怖いよぉぉー！」



乾を優しく抱きしめ、頭を撫でる。乾の体は分かりやすく震えてた



ノブ「怖いなら言ってくれればいいのに」


乾「だって·····かっこ悪いじゃん」


ノブ「別にカッコ悪くても良くない？」



そう言うと乾はえ？というような顔をした



ノブ「乾には俺の前では自然体でいて欲しいんだ。だってどんな乾も俺は大好きだから」


乾「ノーブー！」


ノブ「よしよし、今日はずっと一緒だよ」



乾には嘘をついて欲しくない。怖いなら怖いと言ってもいい。嫌なら嫌と言ってもいい。とにかく乾が傷つき、辛い思いをして欲しくないんだ



ノブ「あれ？乾？」



急に重くなった気がしたから気になって見てみると、乾は涙を流しながら眠っていた



ノブ「泣き疲れたのかな？」



このまま床で寝ていたら風邪を引いてしまう。そう思っても、寝室に運ぶ事も毛布をかけてあげることも出来ない


だって、俺の洋服を強く掴んで離さないのだから



ノブ「まあ、いいか」



俺はそっと涙を拭き取り、頭を撫でてから仕事を静かに再開した

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