22 ページ23
『……あ』
急に先生と目が合い、思わず自販機を頭突きしてしまった。
……が、見ると
そのせいで間違ってボタンまで押してしまっている。
「おい」
『…あはは、ゴメン…』
チラっと自販機を確認すると、よりにもよって絶対今買うやつじゃない飲み物を頭突いてしまっていた。
「こんな暑い日におしるこか」
『だからごめんって言ったじゃん…』
「新手の嫌がらせか」
『っ"〜〜あーもう分かったわよ！奢るからほらどれ飲みたいのか言いなさいよ！！』
ほぼ半ギレでそう言うと、先生は自販機からおしるこを取ってそのままベンチに座った。
「まぁ、たまにはいいだろ」
_____________________________________________
『……何か、オールマイトやばかったね』
「ああ、やばかったな」
私もベンチに腰かけて、さっき買ったココアを一口飲んだ。
『せんせーは大丈夫なの？』
「何がだ」
『いや、会見とかしてたじゃん』
チラっと先生の方を見たが、ぼーっと缶を見つめたまま黙って何か考えているらしかった。
「まぁクビにはならずに済んだな」
『え、クビになると思ってたの？』
「多少はな」
……そういうもんなんだ。
『あのさ』
「ん？」
『…芦戸と上鳴って、本当に大丈夫なんだよね』
少し気になってたことをいざ聞いてみると、何か小っ恥ずかしくなってちょっと声が小さくなった。
「あいつらならピンピンしてるぞ」
『…そ、ならいい』
「笑」
『…何』
「お前って結構世話焼きだよな」
『はあ！？別にちょっと気になって聞いただけで…』
焦ってそう言うと
先生は何が面白いのか、クスクスと隣で小さく笑っていた。
……何それ、変なの…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビ(プロフ) - あゝさん» ありがとうございます！！ものすごく更新が遅くなってしまい申し訳ないです…( )ちゃんと完結できるようがんばります…！ (2022年4月4日 9時) (
レス) id: 703d6ad490 (このIDを非表示/違反報告)
あゝ - この作品が大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2022年3月26日 12時) (レス) @page33 id: 9b530e966e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビビ | 作成日時：2021年7月15日 9時
