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一希.



「うわっ、Aすげえ!」




思わずそう言ってしまうと、隣で俺のスマホを覗き込んでくる昌磨くん、かおちゃん、真瑚ちゃん。

ロンバルディア杯が終わり、帰国する日まではのんびりとホテルで過ごしたり、観光したりしていた。
今日は特にすることがなくスマホをいじっていたら、ネペラ杯の速報と動画が回ってきたのだった。


女子組は一刻も早くAの演技が見たいらしく、各々のスマホを使って検索していた。




「女子で225超えてきたのか……凄いな、A」

「ほんまに……どうしよう、本格的に負けそう」




かおちゃんのスマホを覗くと、そこには高さも幅も完璧な理想的なトリプルアクセルを跳ぶAの姿が。

今期の新衣装である、濃いめのピンクの、ジュリエットをイメージしたであろう衣装の裾が揺れる。
可憐で、優雅で、美しくて……それでいて攻めの演技なんて、完璧すぎやしないか。




「下手したら今季はザギトワとAちゃんの一騎打ちってことかー、」

「Aちゃん、今じゃジュニア女子の憧れだもん……世界選手権の演技がかっこよすぎるって、男子で憧れてる子もいるし」

「真瑚ちゃん、それほんま……?」

「うん、ほんと!」




何だか急に遠い人のように思えてきた……

少し前までは俺の隣にいたのに、たくさんの人から憧れられているA。
俺だけのもの……ってわけでもないけど、結構寂しいなあ。

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あお - 26話、「好きやねんやろ」よりも、「好きなんやろ」のほうがよいと思います。途中までしか読んでいないので、楽しんで続きを読ませていただきます (2019年1月5日 20時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星原 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月18日 23時

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