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一希.
相合い傘、濡れてる方が惚れている……
どこかのCMで聞いたことがあるフレーズが、頭の中をぐるぐると回っていく。
俺の肩はほんの少し濡れていて、それはつまりAがそうならないように庇った分ってことなんだけど……こういうことなのか。
「……な、なあ、A」
『ん？』
「Aってさ……好きな人、おるん？」
Aは数秒固まってから、そしてすぐ「何で？」とそっぽを向いた。
あー……これはおるってことやな。納得。
「……俺が気付いてないとでも思った？」
『誰のこと好きか、までは分からんやろ』
「それはまだ悩んでるけど……昌磨くんとか？」
Aは、「アホなんちゃう」と俺を睨んだ。
え、昌磨くんでもなかったらほんまに誰なん……？
それこそネイサンやったりする？
そう聞くと、一層不機嫌な顔をした。
『ほんまに鈍感やねんな。日本人とすら話すの苦手やのに外国人なわけないやろ』
「それもそうか……てか何なん、そこまで言ったら教えてくれても良くない？親友やろ、俺たち！」
『……』
リンクに着くと、Aは傘を畳み始める。
暫く無言が続いたから、どうしたんやろ、と思って顔を覗き込むと、酷く真っ赤な顔をしていた。
「え、いや、そんなに言うん恥ずかしいんやったらいいけど……」
『告白するつもりなかってんけど、うるさいから言うわ』
「その人に？！」
何もそこまでせんでも……そう思って止めようとすると、Aは俺と目を合わせようとしないまま「違う」と否定した。
『……好き、や』
「えっ」
『っ、じゃあね！』
え？俺のこと？？？
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あお - 26話、「好きやねんやろ」よりも、「好きなんやろ」のほうがよいと思います。途中までしか読んでいないので、楽しんで続きを読ませていただきます (2019年1月5日 20時) (
レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
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