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貴方.
「あ、Aやん」
『一希、』
リンクの最寄り駅の改札を出ると、スマホをいじっている一希を見つけた。
さっき友達と話してたせいか、顔見られへんな、
……いや、切り替えるんや。ここからまた新シーズンのショートとフリー練習するんやから……！
そう思ってふと外を見ると、雨が降っていることに気付いた。
『うわ、結構降ってるやん……』
「そうやねん。止むまで待とかなーって」
『傘忘れたん？』
「天気予報見てなかった」
一希はそう言ってへらりと笑うと、腕時計を確認する。そう言えば、ミーシャさんに振り付けてもらうとか言ってたな……今日やったんか。
『私、傘持ってるから。一緒に行こや』
「え、悪いって」
『何を今更……今までやって同じ傘使ったことあるやろ？ほら、』
遠慮する一希を引っ張って傘の中に入れる。
あー、今日大きい傘持って来ればよかった。持ち運ぶの面倒で、つい折り畳み選んじゃうねんな。
てか腕伸ばすんしんどい。こんなに身長差あったっけ……
「……ありがと。しんどいやろ？俺持つから」
『ごめん、助かるわ〜』
「こういうのは背高い方が持つやろ」
『なんか悲しいけど、まあそうやな』
一希は笑いながら私の方に傘を傾ける。
「肩、濡れちゃう」と押し返すと、「大丈夫」とさりげなく断られてしまった。
……そういうの、ちょっとずるい。
好きって思ってしまうやん、
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あお - 26話、「好きやねんやろ」よりも、「好きなんやろ」のほうがよいと思います。途中までしか読んでいないので、楽しんで続きを読ませていただきます (2019年1月5日 20時) (
レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
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