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19. ページ19

一希.



「あ、A」

『一希』

「もう大丈夫?」

『熱なかったから平気』




Aは右手でオッケーサインを作って俺に見せる。

何気ない仕草が可愛くて、無表情でも笑わなくても泣かなくても、俺にとっては一番大切な女の子やなあって……
ん??どうした俺、めっちゃ素直やん。




『明日エキシビションやねんけど、終わったらバンケットやんな』

「そうそう。A、服新しくしたんやろ?お母さん言ってたで」

『またいらんこと言って……』

「楽しみにしてる」




「絶対可愛いやろなあ〜」と特に意識せずに呟くと、Aがピタリと足を止めた。

え、また体調悪いん……?!
心配になって顔を覗き込むと、Aの顔はさっきと同じくらい赤くなっていた。




「A……もしかして照れてる?」

『っ、!!う、うるさい』

「え、俺に可愛いって言われたから照れてるん?!めっちゃ可愛いやん」

『からかわんとって!』




Aは口を一文字に結び、「一希のバカ!」と俺を見上げた。

……いや、目でか。
ここから見たらめっちゃ肩幅とかも狭いし、女の子やから当たり前かもやけど華奢すぎる。
身長やってそんなに変わらんはずやのに……凄く小さく思えてしまう。

Aって、こんなに可愛かったっけ?




『……一希も顔真っ赤やけど?』

「うるさい。ちょっと頭パンクしそうやからもう寝る」

『ずっる。自分だけ逃げるんや!』

「逃げてへんわ!Aもはよ寝ろよ!おやすみ!」




これ以上一緒におったら、変になってまう……

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あお - 26話、「好きやねんやろ」よりも、「好きなんやろ」のほうがよいと思います。途中までしか読んでいないので、楽しんで続きを読ませていただきます (2019年1月5日 20時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星原 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月18日 23時

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