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貴方.
「どうなさったのだ、姫。御調子が優れぬのか」
『い、いいい、いえっ！』
心配そうに私の顔を覗き込む若君に、何度も首を横に振った。
言えない……人とお付き合いしたことがなくて、そういうことをするのが怖いだなんて。ほら、昔の人って何人も奥さんがいるのが普通らしいから、若君は手慣れているはずだ。尚更恥ずかしくて言えないよ……
頭がパンクしてしまいそうなほど悩んでいると、若君はそんな私の考えが分かったのか、ふっと口元を緩めた。
「……姫。私は、そのように怖がる女に何も致さぬ。安心してくだされ」
『へ、？！』
「余程怖いのだな、手が震えておる」
そう言って優しく手を握ってくれた若君は、「疲れたであろう」と私の手を引いて立ち上がらせてくれる。そしてそのまま布団のある部屋に入ったけれど、若君の優しい言葉のおかげで、もう怖くはない。
「何もせぬから、ちと休んではどうだ」
『は、はい……そうします。』
そう促されるままに横になると、若君は私の隣に座る。着物の下に着ていた真っ白の寝巻きのようなものは、着物ほど重くなくて柔らかい。
若君は私が寝る体勢になったのを確認すると、そっと枕元に近寄る。そして優しい手つきで私の頭に触れた。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年5月9日 13時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 更新頑張ってください！ (2019年2月17日 9時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 更新してほしいです！(* ´ ▽ ` *)頑張ってください！ (2019年2月9日 1時) (レス) id: e9716c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 私もアシガール大好きです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます (2019年1月9日 20時) (レス) id: abdc9a127a (このIDを非表示/違反報告)
星原(プロフ) - なっつんさん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます（＾_＾） (2019年1月8日 20時) (レス) id: 7b61f158ca (このIDを非表示/違反報告)
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