外 ページ21
ASide。
私には最近気になっていることがある。
「──────リオ！次はこっちがいいな」
「いいよ。リンが選んだ物なら」
私は勉強が行き詰まって回して遊んでいたペンを適当にノートの上に置いて二匹の方を見る。
子供用の絵本を二人で読んでいる。その光景を見ていて正直不安である。
この二匹は恐ろしく動かない。
いやいや、移動とかは動いてるよ？？そうじゃなくてこう………………野性的？
───────違うな。
兎に角自分達から外に出て遊ぼうとしないわけですよ。
「────────A？」
「こういうのなんて言うんだっけ？リオ」
「確か………………百面相」
「─────ねぇ」
「どうかした？」
「Aお話ししてくれるの？」
私が声をかけると二匹とも私の膝の上に飛び乗る。
「いや、お話と言います───────外で遊びたいとか思わないのかなぁ？と思って」
「もしかしてお勉強の邪魔だった？」
「いや、むしろ可愛い声の読み聞かせとか可愛い仕草を見れてるのでむしろずっと居てください」
「真顔だ」
「真顔だね？」
私は正直に話した上で二匹を改めて見る。
「いやね、リンもリオも私とじゃなきゃ家から出ないでしょ？外で雀とか追いかけないのかなぁ？と思いまして」
「僕は特に雀に興味ないよ」
「まぁリオはいぬこだからね」
「──────お外で遊んでもいいの？」
「へ？」
リンの予想だにしていなかった反応に思わず間抜けな声が出る。
「前の飼い主さんはお外に出たらダメだって」
「あぁ、そういう事ね。じゃぁ外で遊びたい？」
「遊びたいけど、まだ怖いな」
「うーん、それじゃぁ私が居ない間はうちの敷地内で遊べばいいよ！」
「お父さんの邪魔にならないかな？」
「ん？気にしなくていいよ！お父さんは勝手にやるだろうし、それに何かあっても叫べばお父さんもお母さんも居るから安心だよ」
私が説明すると二匹の目が輝く。
その日からリンとリオは敷地内で遊ぶようになりました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月29日 23時) (
レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
天海奏(プロフ) - 耕さん» ありがとうございます！ ご期待に添えるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 359d526c7e (このIDを非表示/違反報告)
耕 - とても面白いです！ 続きが気になります！ 更新頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 4345401185 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秦夜 | 作成日時：2018年10月27日 8時
