翌日 ページ3
ASide
スマホから流れるアラームの音楽を止めて布団から起き上がる。
携帯を取ろうと手を伸ばしたとき、その横で簡易的に作られた布団でまだ目を覚まさないリオによりそうように眠っているリンを見つける。
─────寝てる？
私は近くにあった小さな掛け布団をリンにかける。
ふと、お風呂から上がり、お母さんが急きょ作った服に着替えた際、怯えながらも名前を教えてくれたことを思い出して思わず口元が緩む。
「さて、と」
私は二匹を起こさないように細心の注意を払ってパジャマから制服に着替える。本来リボンである女子の制服を私はネクタイに替えている。勿論学校側には許可を得ている。というか、校則自体がそこまで厳しいものではないので誰も気にしない。
────学校行ったら一にぬこって何食べるのか聞かなきゃな……………。
頭の中に生徒会長で友達の一人である男子の顔を思い出す。
いぬこは何を食べるのか…………。
私は考えながらリビングに入る。
「おはよ〜」
「おはようA。早くご飯食べちゃいなさい」
「んっ、あれ、それって…………」
「リンちゃん達の朝ごはんよ。私が働いてた時はぬことかはまだいなかったから何を食べさせて良いのかわからないんだけどとりあえず、猫と犬と同じ食べても大丈夫そうなものだから安心して」
「いや、心配はしてないけど？細かいことは学校で一に聞いてくるわ」
私は言いながら朝食を口に運ぶ。
元の飼い主は捜した方がいいのかな？いや、でも人間に対してかなり怯えてたし─────────
それにあのリオって子の怪我の仕方は明らかにおかしいし、明らかに転んだとかそういうものじゃなかったしな…………。かといって今の状態で飼い主の事を聞くのもなぁ
「あーあ、どうしよっかなぁ」
私の呟かれた言葉は、誰にも聞かれることもなく消えてしまった。
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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月29日 23時) (
レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
天海奏(プロフ) - 耕さん» ありがとうございます！ ご期待に添えるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 359d526c7e (このIDを非表示/違反報告)
耕 - とても面白いです！ 続きが気になります！ 更新頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 4345401185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秦夜 | 作成日時：2018年10月27日 8時
