風邪�� ページ12
ASide
私はいつも通り、アラームで目が覚めて布団から出る。アラームを止めて部屋の一角に置いた小さなテーブルの上に置かれた二匹それぞれのベッドを見る。初めは恐る恐るベッドを使っていたのが今となってはそこで寝るのが当たり前になっている。
「───────さてと」
私は二匹が起きないように部屋を出て身支度をすませる。
あっ、そろそろ起こさないとなぁ。
私は時計を確認して二匹を布団の上から体を少し揺らす。
「リン、リオ。起きてー朝だよー」
「───────んっ……………おはようA」
「おはようリオ───────リン？」
リンの顔が赤い？
もしかして───────
私はリンの額に指を乗せる。指からは確かに熱が伝わって来る。
「熱、あるね──────お母さん！」
私は部屋から叫ぶ。するとすぐにお母さんがエプロンをつけたまま部屋に入ってくる。
「朝からどうしたの？Aの声に驚いてお父さん、珈琲零したわよ」
「それよりもさ、リンの様子がおかしいんだよ。熱、あるみたいでさ」
「あらあら、それは大変。─────リンちゃんちょっとごめんなさいね」
そういうとお母さんはリンの口を開けさせて覗く。しばらく見てから戻してリンの症状を聞いていく。いつも自信なさげで泣きそうなリンの目はいつも以上に潤んでいる。
「風邪ねぇ。ぬこ用の薬は、後で届けて貰いましょうか。リオ君はいつも通りリンちゃんの側に居てあげてね」
「わかった」
「やばっ、遅刻する！行ってきまーす！」
私は普段家を出る時間から10分くらい過ぎていることに気づき走って家を出る。
その時私は気がつかなかった──────
───────私が家を出る直前に涙を流したことを。
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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月29日 23時) (
レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
天海奏(プロフ) - 耕さん» ありがとうございます！ ご期待に添えるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 359d526c7e (このIDを非表示/違反報告)
耕 - とても面白いです！ 続きが気になります！ 更新頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 4345401185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秦夜 | 作成日時：2018年10月27日 8時
