焼き芋 ページ11
ASide
「──────よし！」
私は巫女装束をリンとリオにも着せて、髪が長いリンには髪を結んであげる。
家を出て、裏の物置から落ち葉を集める際に使うような箒を持つ。
「小さい箒はまだ買ってきて無いから、リンとリオは落ち葉を抱えて集めてね？」
「「はーい！」」
二匹は揃って右手を上げて元気に返事をする。
さすがに素手でやらせるわけにはいかないので勿論軍手をつけて落ち葉を集めはじめる。
「よいしょ、よいしょ…………」
小さな腕の中にこれでもかと落ち葉を抱えて集める二匹はどうしようもなく可愛い。
「こんにちは。絵馬を書きたいんですけど、ありますか？」
「はい。中でお書きください」
学校の制服を来た男の子が絵馬を書きに来る。この時期になると少しずつ、絵馬に合格祈願を書きに来る人が多くなる。
「─────あっ、ぬこ………」
言うと落ち葉を運んでいた二匹に先程の男の子は手を合わせる。
──────ん？
「A、何で僕達にこの人間は手を合わせてるの？」
「あ〜、何でだろうね？」
「ふふっ、面白いことをする人間も居るんだね」
二匹は男の子が帰って行った方を見ながら言う。
「─────よし！落ち葉も集まったし、焼き芋やろう！」
私は集めた落ち葉に火をつけてサツマイモを焼きはじめる。
「うわぁ！おいしそうな匂いがするね？リオ」
「あっ、リオ君とリンちゃんだ」
「ん？あっ、ささめちゃんとケイ君」
散歩をしていたのか二匹のぬこが駆け寄って来る。
「これは、何を焼いてるんだい？」
「焼き芋だよ。食べていく？」
「いっ、いいのか？」
「ん？いいよ？食べて行きな？──────はい。」
私は焼けたサツマイモを食べやすいように小さめに割ってそれぞれに渡す。
「いただきます」
「どうぞー」
口の中に詰め込む四匹はどうしようもなく可愛くて思わずスマホで写真を撮る。
「──────あ〜、もうホントに可愛い」
「「「「(モグモグ)」」」」
結局この後様子を見に来た明日可や一が来て皆で美味しく焼き芋を食べた。
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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月29日 23時) (
レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
天海奏(プロフ) - 耕さん» ありがとうございます！ ご期待に添えるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 359d526c7e (このIDを非表示/違反報告)
耕 - とても面白いです！ 続きが気になります！ 更新頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 4345401185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秦夜 | 作成日時：2018年10月27日 8時
