37話 ページ38
緑谷side
僕は飯瀬さんに聞いた。
貴『さっきの男は確かに元ヒーローのタイフンよ。だけど、私の父親なんかじゃないわ。』
さっきの男…
僕は試合を終え、リカバリーガールのとこで治療してもらった。
応援席に戻る時に聞いた事のある声が聞こえた。
──『っ…やだっ……離してっ…！』
クラスメイトの飯瀬Aさん。
飯瀬さんは灰色の髪をして、見たことのある男の人に腕を掴まれていた。
緑｢あの…その人を離してください。嫌がってますよね。｣
僕は勇気を振り絞って男の人に声をかけた。
父｢あ、さっき試合に出てた子じゃないか！確か…緑谷出久くん、だっけ？かっこよかったよ〜｣
そう言って飯瀬さんの腕を離して僕に近づいてきた。
あれ…この人……
考えるのはあとにしよう。
今は…飯瀬さんを安全な場所に……！
緑｢戻るよ、飯瀬さん!!｣
僕は飯瀬さんの腕を掴んで走った。
ﾊﾞｼｯ!!
だけど飯瀬さんに手を振り払われた。
貴『っ……ぁ……ごめんなさい…』
飯瀬さんの顔は真っ青だった。
僕に謝った飯瀬さんは恐がってるように見えた。
そして周りを見れば、いつの間にかあの男は消えていた。
飯瀬さんの体は震えていた。
君に…何があったんだ……
けど、今は救けなきゃ。
飯瀬さんの白い頬は赤く腫れていて、腕は掴まれた跡がくっきりとついていた
緑｢…大丈夫だよ！戻れば、誰も君のことを傷つけたりしないから！
ね？戻ろう！飯瀬さん！…あ、の前にリカバリーガールのとこ行った方がいいね…送ってくよ！｣
そう言えば、飯瀬さんは……
貴『…うん』
ニコッと無理して笑っているように見えた。
______________________________
飯瀬さんをリカバリーガールの所まで送った。
貴『あっ…デク…さっきのこと、誰にも言わないで……天哉にも……言わないでちょうだいっ……』
飯瀬さんから言われた。
飯田くん……
飯瀬さんと飯田くんは幼馴染だと聞いた。
きっと飯田くんに心配かけさせたくないんだろう。
緑｢…わかった。じゃ、飯瀬さんのこと聞かれたら、知らないフリしとくね。｣
本当は伝えた方が良いんじゃないかと思ったけど
貴『…ええ。ありがとう…』
泣きそうな彼女を目の前にしてしまったら…
緑｢そうするしかなくなるじゃないか……(ﾎﾞｿｯ)｣
独り言を零し、応援席に戻った。
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り - カタカナ口調わろた (2023年2月17日 21時) (
レス) id: 5f3f56845f (このIDを非表示/違反報告)
さぎり - ハルトマンの少女妖怪さん» それなwww相澤先生がやられた時の夢主に吹いてしまったwコロス…ブッコロスwww (2019年6月5日 20時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この小説好きです！投稿頑張ってください！ (2019年4月2日 16時) (レス) id: c319594b2b (このIDを非表示/違反報告)
ハルトマンの少女妖怪 - めっちゃ「ふふっ」て言うやん (2018年10月30日 21時) (レス) id: b04a06705b (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - この作品ｽｯｯｺﾞｲ好みです!!有難うございます！<(_ _)>ﾍﾟｺﾘﾝｺﾞ更新頑張って下さい！ヽ(´▽`*)ゝ (2018年9月26日 17時) (レス) id: 40ae86f18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーにゃーにゃ | 作成日時：2018年8月4日 16時
