55話 ページ15
貴『テメェはァ！何の為にヒーローを目指してんだ！なァ！』
上｢…………｣
貴『……クソが…何か言えよ…クソ兄貴』
上｢……じゃあ、お前がこの質問に答えてくれたら答えてやるよ。
お前、ヒーロー目指してるクセに何で普通科入った｣
貴『……比べられっから。』
上｢それだけじゃねぇだろ｣
…やっぱこういう時、双子なんだと自覚してしまう
貴『……どうせもうわかってんだろ？
言う必要あるか』
上｢…個性も頭脳も上なAと俺が比べられないようにしてたのは中学から知ってたよ。
お前が比べられないように阻止してたのを俺は阻止した。｣
貴『……ﾊﾊｯ…知ってたよ。
…せめて、双子じゃなければ良かったな』
上｢……俺はお前が双子で良かった。
俺が妹から全部奪われた兄なら、俺もお前から奪ったよ。
素直な所を。｣
素直……？
上｢お前はいつも素直じゃねェ。
本音言わねぇし、怪我しても大丈夫だけで済ませようとして、周りには嫌でも頼らねぇ｣
図星を突かれ、何も声が出なかった。
上｢俺はお前から素直さを奪った。だから…こうなっちまったんだよな｣
そう言って電気は俺の目の傷に触れた
貴『ｯｯ違う!!!』
俺は思わず手を払って電気から離れた。
違う…違ぇよ……
上｢違くねぇだろ…悪かったんだ…俺が…こんなんだったから…｣
貴『違ぇつってんだろ!!!』
プ《兄妹喧嘩かぁ〜？言っとくが全国放送なんだぞ〜》
貴『入ってくんなクソ教師!!!』
プ《はい》←
俺は目の傷を掻く。
上｢……あ、そうだ。忘れてた｣
そう言って電気は立ち上がった。
電気は俺の頬をぶん殴った。
プ《女だろーがやっぱ妹には容赦なしー!!!》
上｢……もし俺にヒーロー科を譲ってたとしたらぶん殴るって言ったろ？｣
──｢そう言えばさ、何でAヒーロー科入らなかったん？｣
──『何となく』
──｢何となくって…もしかして俺に譲ってくれたとか？w｣
──『っ…自惚れてんじゃねえよ』
──｢ごめん！嘘だからそんな顔しないで!?｣
──『じゃあさ、例えばの話、ホントにそうだとしたら？』
──｢んー……とりあえずぶん殴る。｣
そんな会話を思い出した
上｢…その傷は俺のせいでやられた傷だろ。それだけでいいから認めてくれ｣
違う…違う違う違う!!!
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Rio - すごい面白いです!更新待ってまーす! (2021年8月13日 21時) (
レス) id: 2f60955f08 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています (2021年6月25日 21時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - いい所なのに……更新停止なのか……更新待ってます…… (2021年6月9日 6時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
?????(プロフ) - すんごぉぉくいい所で更新停止なんてぇ！この半年毎日確認しにきています。更新待っていますからね（泣） (2021年5月25日 16時) (レス) id: e750f548cc (このIDを非表示/違反報告)
あぽー - いい所で止めないでｯｯｯ！気になり過ぎで夜しか眠れないｯｯｯ！続きお願いしますｯｯｯ！！ (2021年5月16日 12時) (レス) id: 1e739a501a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーにゃーにゃ | 作成日時：2019年3月10日 13時
