54話 ページ14
クソ野郎には何度も殴られた。
何度も体を重ねた。
小学の頃からの事だったが、回数は増した。
その分、母さんにもやってたのかな、と思うと吐き気がした。
小学の頃はいつも母さんが見つけて救けてくれた。
母｢ごめんね…A……守ってあげられなくて…｣
貴『大丈夫。もう慣れたよ』
これがいつもの会話だった。
今はもう母さんはいない。
守ってくれる人もいなければ、守る人もいなくなった。
こんな日々、いつ消えるのか。
中学生になり、ちゃんと学校に通い始めた。
皆に心配された
｢大丈夫だった？｣
｢飯瀬さんいなくて寂しかったよ……｣
｢何もしてあげられなくてごめんね…｣
大丈夫なわけなかった。
君たちの気持ちなんてどうでもいい。
逆に君には何か出来ることでもあったの。
そんな本音は隠して、思ってもいないことを言った。
貴『大丈夫よ。
寂しい思いさせてごめんなさいね。
その気持ちだけで充分だわ。』
中学でも、高校に入っても、私は私を演じたまま。
だれも、私を救けることなんて出来ない。
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ま、こんな事実。言えるわけないけれど。
それにしても……ミッドナイト先生の前で感情が一瞬戻った。
──『私っ…とても辛かったのっ……！』
"辛い"
そんな感情が私にはあった。
きっと、感情が戻ったのだろう。
母さんとミッドナイト先生を重ねてしまったから。
ミッドナイト先生なら、私を救けてくれる。
感情を戻してくれる。
そう、思った。
けれど、今は感情よりも愛が欲しかった。
──『_______________愛してくれるっ…!?』
私らしくないな、だなんて思った。
貴『先生。』
ミ｢…ん？｣
ミッドナイト先生は目を細め、微笑んだ。
貴『……私、元に戻れますかね。』
ミ｢え……？｣
貴『いえ。何でもないです。私、体調良くなったので応援席に戻りますね』
ミ｢ちょっ……待って…！｣
私は振り向かずに保健所を出ていった。
感情豊かなあの頃に、戻れるかな
私は背を伸ばした。
体が軽くポキポキと鳴った。
貴『私は私にしか演じれない。
私には、私しかいない。』
そんな独り言を残し、応援席に向かった。
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意味不ですね。ごめんなさい。
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朱結弥(プロフ) - 夢主ちゃんが幸せになってボロボロ泣きましたすんげえこの作品とっても面白いです更新楽しみにしてます (2020年3月15日 20時) (
レス) id: 13138178e4 (このIDを非表示/違反報告)
akit - 上鳴との絡みが個人的に好きでした！めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 7c16c3bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 夢主ちゃーん！幸せになって(泣) もう、泣いちゃいました。 (2019年5月12日 21時) (レス) id: 4164d21828 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - とっても面白いです！!更新待ってます！これからも頑張ってください！! (2019年5月9日 22時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - え、夢主可愛いな/////////。この様子を皆に見せてあげたい！\(*´∀`*)/ (2019年4月14日 22時) (レス) id: 4164d21828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーにゃーにゃ | 作成日時：2018年11月23日 18時
