53話 ページ13
そして私たちの生活が壊れた日。
私たちはただ買い物をしに来ていただけなのに
タイフンというヒーローとそのサイドキックがいて
目の前には敵に捕まった母親。
貴『ねぇっ…母さんを救けてよ！ヒーローでしょ!?オールマイトは言ってた!!
ヒーローはいつだって命懸けだって!!
ねぇ…救けてよ!!!
父さんっ!!!』
この時だけは、ちゃんと父親に救けを求めた。
父｢──っ……!!!｣
それでも、父さんは動かずにいた。
ここは危ないと、警察に引っ張られ避難させられた。
私だけ安全な場所にいるのはどうしても嫌だった。
私は警察にムリヤリ建物の中に入れさせた。
その時、私が最後に見たのは……
_______________母さんの首が飛んだ時だった。
______________________________
──母さんは即死だった。
まぁ首が飛んだら当たり前。
私は部屋に引きこもるようになった。
自傷行為もした。
父親とは顔を合わすことなく過ごしてきた。
私は1人になり、感情を忘れた。
喜びって何だっけ。
怒りって何だっけ。
悲しみって何だっけ。
楽しみって何だっけ。
何もかも、わからなくなった。
そんな時、救けてくれたのは……
飯｢Aっ!!!｣
天哉だった。
どうやって家に入ったのだろう。
そんな疑問が頭に浮かんだ。
だけど、そんな聞く暇はなく、私の意識は途切れた。
______________________________
私が目を覚ましたら、病院にいた。
腕には包帯が綺麗に巻かれていた。
私は栄養失調と貧血になり、しばらく入院することになった。
毎日、天哉と天哉の家族が来てくれた。
私は少しずつ状態が良くなり、退院した。
けれど、感情はなくなったまま。
どう喜べばいいんだっけ。
どう怒ればいいんだっけ。
どう悲しめばいいんだっけ。
どう楽しめばいいんだっけ。
ああ、そうだ。演じればいいんだ。
何もかも、演じればいいんだ。
飯｢A？大丈夫か？｣
そう、演じればいいんだ。
貴『ええ。大丈夫よ。ありがとう、天哉(ﾆｺｯ)』
演じれば、何の問題もない。
そう、思っていた。
______________________________
家に帰ればいつもはいないクソ野郎。
母さんを見捨てたヒーロー。
父｢帰ってきたのか、A。
今父さん、色々溜まってるんだ。相手してくれ｣
母さん、救けれなくて、ごめんなさい
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朱結弥(プロフ) - 夢主ちゃんが幸せになってボロボロ泣きましたすんげえこの作品とっても面白いです更新楽しみにしてます (2020年3月15日 20時) (
レス) id: 13138178e4 (このIDを非表示/違反報告)
akit - 上鳴との絡みが個人的に好きでした！めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 7c16c3bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 夢主ちゃーん！幸せになって(泣) もう、泣いちゃいました。 (2019年5月12日 21時) (レス) id: 4164d21828 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - とっても面白いです！!更新待ってます！これからも頑張ってください！! (2019年5月9日 22時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - え、夢主可愛いな/////////。この様子を皆に見せてあげたい！\(*´∀`*)/ (2019年4月14日 22時) (レス) id: 4164d21828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーにゃーにゃ | 作成日時：2018年11月23日 18時
