Mask 2

優しさ ページ26

『服のデザイン決まった？』

『決まりました』

『葉菜ちゃん？だっけ

King？Prince？』

『Kingです！』



あえてあたしに聞かない廉くん

それは廉くんの優しさだった



『おー！まじか楽しみにしとる！』

｢よかったね葉菜｣

『楽しみにされとってください(笑)』

『なんやその変な日本語はw』

｢ちょっと、お手洗い行ってくるね｣

『おん、A帰ってきたら俺も行かな』



教室を出てトイレに向かう

すると



｢...ぁ｣

『...ぁ』



神宮寺先輩は階段から降りてきた



｢...あの、昨日｣

『怪我、してない？』

｢はい、先輩ありがとうございました｣

『廉、いないの？』

｢...え？｣

『いや、付き合ってるんだよね？

ずっとこの期間

Aちゃんに

まとわりついてそうな感じするから(笑)』

｢...付き合ってないです｣

『え？』

｢...あたし、廉くんと付き合ってないです｣

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