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諦めて ページ32
廊下に出てため息をついた
『幸せ逃げるで』
｢...廉くん｣
『まだ体調悪いん？』
｢もう平気｣
そう言ってまた窓の外を眺める
『Aはさ』
｢うん｣
窓に背を向けて壁に背中を預ける先輩
『まだ、俺の事怖い？』
｢...｣
『つまらん、とか言われるの』
｢...やめてよ｣
そう言って教室に入ろうとした
でも
腕を掴まれて
『俺、またAとやり直したい』
2人の間に流れる無言
｢...そんな簡単に首は縦には振れない｣
そう言って手を離された
『...』
｢もう、同じこと起こしたくない
だから
“先輩”、諦めてください｣
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作者名：みかん | 作成日時：2018年12月1日 18時
