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最低だ ページ28

先輩は意地悪だね



『何してんの？』

『じん』



先輩を見る

あぁ、最低だ

あたし

廉くんじゃなくて

先輩が助けてくれば良かったのに

そう思ってしまった



『大丈夫？』



そう言ってあたしの頭を触ろうとする

先輩の手を廉くんは叩きのけた



『触ると余計泣いてめんどいから

触るな』

｢...もう大丈夫ですから｣



そう言って廉くんから離れる



｢助けてくれてありがとうございました｣



震える脚で角を曲がった

でも

脚の力は抜けるわけで

しゃがみ込む



『あー、やっぱり』

｢...先輩｣

『心配で見に来ちゃった(笑)』



そう言って頭を撫でられた



『よしよし』



そう言って膝の下に手を突っ込んで軽々と

持ち上げられた



｢ちょ！！！｣

『送ってあげるから、じっとしてな』

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作者名：みかん | 作成日時：2018年12月1日 18時

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