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22 ページ22

ﾌﾞﾌﾞｯ



『あ、わり』



そう言って電話に出る神宮寺くん



『わかった、すぐ行く』



そう言って電話を切った



『ごめん、急用だ』



ズドンと

なにか重いものが落ちる



｢…そっか、仕方ないよね

夜遅いし気をつけてね｣



洋服を着て

玄関まで見送った

必死に寂しさを押し殺し

涙さえも押し殺し

懸命に笑う

バタンと扉を閉める音が

響いた時

我慢してたものが

一気に溢れ出てきた

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作者名：みかん | 作成日時：2019年5月6日 0時

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