検索窓
今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:47,003 hit

ページ23

杏「もっとも、彼女の方は俺のことなんて忘れて今頃どこかで笑って──」

「覚えていますよ」

杏「む?」

「‥あっ、いや!その、きっとその女の子も‥‥貴方のことを覚えています」

杏「そうだろうか?」

「し、仕事がありますので失礼致します!おやすみなさいませ」





逃げるように食器を抱えて部屋を飛び出す。
あの場にいられなかった。空気に飲まれてしまいそうで。



どくん、どくん、と今までないくらいに大きく脈打つ心臓を抑えてうずくまる。

すっかり忘れ去られていた記憶が、
頭の隅の隅にうっすら消えかかっていた記憶が、



ぼんやりとその形を取り戻していく。




「そんなの、聞いてないよ…」




愛おしそうに簪を見つめる彼の瞳が脳裏に焼き付いて離れない。





── 杏「俺の初恋の人だ」





「私だって…」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆ(プロフ) - うわぁん〜・゜・(つД`)・゜・涙が止まらないです〜!!心臓がキューってなります!煉獄さんと夢主さん幸せになりますように!これからも更新楽しみにしてます!お待ちしております!(^-^)/ (2021年9月23日 23時) (レス) @page32 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おつき。 | 作成日時:2021年6月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。