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煉獄様、珍しくぼうっとしていたなぁ…。
何か悩みごとでもあるのだろうか。


だとしたら、この宿にいる間はその悩みの解決も私の役目だ。





私もひとりで夕餉を済ませて、彼の部屋へ向かう。
襖から漏れた明かりが廊下を照らしていた。





「煉獄様、失礼致します」

杏「うむ!」






すーっと襖を滑らせると、お盆の上に綺麗に積まれた食器が部屋の隅に置かれていた。
どうしてあんな遠いところに……。




「あの、食べ終わられましたら食器をお片付け致しますが‥」

杏「そこにある!」

「……なぜあんな隅に?」

杏「少しでも君といるためだ!」






なるほど。
部屋の奥隅に置けば私は必ずこの部屋に入ると。
そうすれば私と少しだけ一緒の部屋で過ごせると。




よく考えられた策だ。
小さい子どものような行為にくすりと笑う。
彼は私の顔をじっと見て、「ふむ」と小さく頷いた。





杏「Aは笑顔がよく似合うな!」

「…ありがとうございます」





途端に恥ずかしくなって、慌てて食器のもとへ駆け寄る。
部屋へ入ったのを見計らい、彼は部屋の襖をさっと閉めた。




「煉獄様?」

杏「少しだけ、話をしたい。」

「‥‥」




だから、そんな目で見ないで。
まっすぐ見られたら、断れなくなるから。

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まゆ(プロフ) - うわぁん〜・゜・(つД`)・゜・涙が止まらないです〜!!心臓がキューってなります!煉獄さんと夢主さん幸せになりますように!これからも更新楽しみにしてます!お待ちしております!(^-^)/ (2021年9月23日 23時) (レス) @page32 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おつき。 | 作成日時:2021年6月2日 21時

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