検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:46,993 hit

ページ11

朝餉の支度ができると、彼は自分の部屋へ戻っていった。
私は別の仕事があるからと説明したら、すんなりと自室で食べることにしたのだ。




「困ったなあ、」




まさか本気で私との結婚を、なんて言い出したわけじゃないだろうけれど、
もしそうだったとしたら。



3日、長くて5日。
その間に私は答えを出さなければならない。




ーー答えなんて、もう決まっているも同然だけれど。




まだ結婚とか夫婦とか、考えたことなかった。
屋敷を回すのに精一杯で、それ以外のことには目が向かなかったのだ。




それに鬼殺隊の方ともなれば、夫婦になったところで共に過ごせる時間はかなり限られている。
結局一人の時とあまり変わらないのが目に見える。




それなら最初から、一人でいい。




「ーーよし、清掃完了」




1時間ほどして、そろそろ食器を下げなければと煉獄様のお部屋へ向かう。



通りの廊下を歩きながら、やけに静かなことに違和感を覚えた。
眠ってらっしゃるのだろうか。





「煉獄様、失礼致します。朝餉の食器を……」





その襖を開けた瞬間、
心臓が一瞬止まった気がした。




「煉獄様!?」





食べかけの汁がこぼれお椀が散乱した畳に、
彼が、腹部を抑えて倒れ込んでいた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆ(プロフ) - うわぁん〜・゜・(つД`)・゜・涙が止まらないです〜!!心臓がキューってなります!煉獄さんと夢主さん幸せになりますように!これからも更新楽しみにしてます!お待ちしております!(^-^)/ (2021年9月23日 23時) (レス) @page32 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おつき。 | 作成日時:2021年6月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。