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「ようこそお越しくださいました」
戸を開き、頭を下げる。
ちらりと見えた足元はひどく黒ずみ汚れていた。
赤と白で炎をかたどったような履き物に目が止まる。
ーーお噂には聞いていた。鬼殺隊の柱の中で、とてつもなく圧の強い人がいる。
「うむ、朝早くから失礼する!今日から暫く世話になりたいのだが」
「勿論でございます」
言葉と同時に顔を上げると、仁王立ちで私を見下ろす真っ赤な瞳。
情熱を燃やし、一点の曇りもないその真っ直ぐな眼差しは確かにその噂の人物であることを証明していた。
炎柱、煉獄杏寿郎様。
お会いするのは初めてだからよく知らないけれど、とにかく癖の強い人だという情報だけはあった。
「どうぞお上がりください」
とにかく屋敷の中へ、と促すと、彼は呆然と立ったまま私を見下ろしていた。
何か失礼なことでもしただろうか?
口をぽかんと開けたまま、瞬き一つしない炎柱様。まるで時間が止まっているようだった。
「あ、あの」
杏「はっ、すまない!失礼する!」
我にかえって、早歩きで屋敷へ入った炎柱様。
疲れているのだろうと思い、部屋へと案内した。
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まゆ(プロフ) - うわぁん〜・゜・(つД`)・゜・涙が止まらないです〜!!心臓がキューってなります!煉獄さんと夢主さん幸せになりますように!これからも更新楽しみにしてます!お待ちしております!(^-^)/ (2021年9月23日 23時) (レス) @page32 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おつき。 | 作成日時:2021年6月2日 21時