傍らの黒について (ページ9)

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こんな日常が来るとはページ9

クラスを変えてから早々、私の名前は有名になった。

「御影さん。おはよう」

「あ、おはようございます」

「おお、御影おはよう！」

「おはようございます、先生」

学校に登校しての校門前での挨拶の時点でこれである。同じクラスではない人と、高等部の先生に挨拶をもらい校内に入る。普通に考えておかしい

……原因はわかってる

「蛍ー！おはよー！！」

声が大きいその人は下駄箱の前で靴をはきかえてる私に向かって走ってきた

「うわ！突進して来ないで下さい！危ないです。そして、おはようございます。日向さん」

そう、この人がこれらの原因である日向さん

「うん！おはよー！それでさぁ～、蛍！なんで俺だけまだ苗字なの～？」

「なんででしょうね？」

「いや、俺が聞いてるんだけど？」

これをクラス替えしてから毎朝言って、私の長い１日が始まる

まず、自分達のクラスに着くまで日向さんの知り合いらしき人達から挨拶をもらい

次に、クラスについたら着いたで日向さんから教科書見してと言われ、説教をしつつ見せることにした。明日はちゃんと持ってくるようにと釘を打っておくことを忘れずに

あ、でも、体操着忘れたはどうしようにもなかったので大和さんや龍生さんの所行ってきなさいと言った

そんなこんなで「私にはクラスの女子の友達が出来ないのでは」と思ってたら意外なことに、日向当番への同情なのかはたまた日向さんと仲良くなりたいのかわからないが友達は出来た

「あの、日向さん。起きてください、次、日向さんの番ですよ？」

「…………ふぁ～……おはよう。んで……何が俺の番なの？」

「音読です。ここの行からです、と言うか寝ないで下さいよ！」

「ごめん、ごめん！ありがと、蛍！」

ここ最近、疑問に思うのは良く先生や友達から「日向だから仕方ない」と聞くのは何故なのかということ

一度先生に「何故なんですか？」と聞いたことがあるが「日向の部活してるとこ見てみろ」と言われただけだった

「それじゃあ、ホームルーム終わり！日直、号令！」

「起立！気をつけー！礼！」

「「さよーうならー」」

ガタガタと机を後ろに下げ、今週の掃除当番が掃除出来るようにしてから日向さんは秋さんや大和さん、龍生さんなどに呼ばれて部活に行く

「んじゃな！蛍！」

「ええ、それでは」

そして、私は自分の部活に行くき、時間が合えばあの５人と帰る。これが私のクラス替えをしてからの日常となった