この状況の打開策 ページ6
じゃあ、金やんはどうしようって思ってるの？蛍ちゃん使ってさぁ〜
ウチはなあー、本屋さんで見た本を参考にしてみようかと…
どんな本？
幼稚園児用の『甘えん坊卒業』
ぶっ！！あはははっ！！あー！……ヤバい……腹が！！…ちょ……くっ……か、金やん！マ、マジ？……マジで、いってんの？てか、金やん！ま、真顔に……真顔になんないで！……ぷくくくっ！……ヤバい！！
………あー、大和。落ち着いた？
……金やん、もう真顔であれ言うのやめて。ツボった
わかった。んじゃ、作戦を説明するね！まず、校長の話の後でウチが蛍を何だかんだで光太の所へ行かせてから、光太のクラスにウチらは居ないってショックを受けさせる
ふむ
次に、多分……光太は毎年同じく聞いてきたから今年も誰かに聞いてくると思うんだ、自己紹介についてを！
あー、あれ
でも、今年は蛍に聞いてくると思う
？なんで？
私が蛍を紹介するときに友達だっていえば、光太単純だから多分信用して聞いてくると思うんだ。それに出席番号が後ろだから絶対聞くでしょ
おお〜！
んで蛍の事なんだけど、蛍はウチと同じ美術部でさ。去年の秋この学校に転校してきたばっかなの
えっ、そんな子に光太の面倒見れるの！？
いや、見れるとは思ってない。むしろ、噂で聞いた光太と違うって思ってくれればいい！
なんで？
蛍はね、どんな人でもズバリと本音言える子だから！
どゆこと？
で、こっからがウチらの出番！
お、やっとだぁ〜！
蛍は絶対！光太引っ張ってウチに光太について聞いてくると思うから、光太の失敗談を話す！光太の目の前で！
えっ、それ光太のテンション下げる事になるよ
それでいいの！光太のテンションを徐々に下げてくの！
徐々に、って大切？
まあ、涙目になる寸前まで調整出来れば一気にでもいいと思う。それで……
…………
「だって、テンション低くなると試合で使い物になんないからな！」
「っ！」
「試合で、ってバレーのですか？」
第三者。つまり蛍に、これを聞かせる
うん、うん。第三者に自分の駄目な所聞かれるのはテンション下がるよなぁ〜
「そう、バレーの試合なんだけどねぇ〜。機嫌が悪くなると『俺……もうベンチ行く！』っていじけたり」
「うぅ……」
「バレーのスパイクって言う攻撃が……」
「あ、バレーやってたので分かりますよ」
！？
…マジ？
「えっ？蛍ちゃんバレーしてたの？」
「御影、それ本当？」
「はい、ポジションはセッターでした」
ラッキーアイテム
卵焼き
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：甘味 | 作成日時：2017年3月16日 18時
