「俺、日向 光太!部活はバレー部!誕生日は9月9日だ!よろしくな!」 ページ3
正直言って「あれ?噂と違う」それが私の日向さんに対する第一印象だった
「おーい?日向大丈夫か?お前の番次の次だからなぁ〜」
先生にそう言われても、落ち込んでいる私の前の席の日向さん。この学校では髪についての制限はないからどんなのでもいいのだけれど、銀髪に黒のアッシュが入っていてヘアバンドで前髪ごと後ろに逆立ててるのはこの人位だろう
私は「別にこの学年で日向さんの事知らない人いないと思うから自己紹介しなくても」と思っていた
中等部では凄い有名人で、体育祭では1年から騎馬戦で高等部の人に勝ったって聞いたし、部活では1年なのにバレーの試合でレギュラー入りを果たしたという
皆には、豪快で頼りになる。いつも明るく、勉強は出来ないが運動神経はピカイチ。ムードメーカであり、先生達にも好かれてると言われていた
「日向さん、本当に大丈夫ですか?」
そんな人がまるで世界の終わりでも来るような顔で震えていたので、後ろから声をかけてみたら予想外の質問が来た
「あ、御影。ヤバい、ヤバい超ヤバい……なあなあ、自己紹介って何をどうすんだっけ?」
「へ?……あの黒板の通りに自分の名前と部活、誕生日と最後に一言いえばいいんですけど」
「おう…………あ!それとさぁ、部活って男子バレー部って言った方がいいの?それともバレー部?後、誕生日って年号言う?てか平成何年だかわかんねぇんだけど」
……この人、超がつくバカなのか?
いや、まさか………もしかして、いつもあの「5人兄弟」の内の誰かがいつもフォローにまわってたのか!?
これと一緒で、部活でもフォローとかして貰ってたからあんな噂が立つのか!?
「なあ、御影?」
「あ、すみません。えっと、部活はバレー部で大丈夫。誕生日は年号とか付けないで、何月何日でいいです」
「本当か!?はぁー良かった!ありがと御影!!」
春さんが言ってた「面倒をかけると思うから」ってこの事だったのか……。てか、私の名前大きな声で呼ばないでほしい
「ん?なんだ?今年の日向当番は御影か?」
「へ?日向当番?それって…」
先生が言った日向当番とはなんなのか問たかったが、クラスメイトの声でかき消された
「おい、日向!さっきのなんだったんだ?」
「いやー、ちょっとな!」
「日向ー!大丈夫かー?」
「だいじょーぶ!!」
「じゃ、日向お前の番だぞ〜」
「へーい!」
能天気な日向さんを見て、後で春さんを問いたださなければいけなくなったなと私は思った
「スルーしましょう」「そうしちゃって〜」「待って、スルーしないで!」→←桜間学園中等部3年の始まり
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作者名:甘味 | 作成日時:2017年3月16日 18時