好きだけど、2【灰谷蘭】

seventy-three ページ23

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蘭｢やっぱり、Aちゃんの様子変じゃない？｣







ヤク中が騒いでたあの日から確かにAちゃんの様子がおかしかった








竜胆｢Aも疲れてるだけなんじゃない？｣







蘭｢いーや！あれはなんかある｣







竜胆と休憩室でそんな話をしていたら







ココ｢やっぱりお前もそう思うか？｣






蘭｢うぉ！？お前いつからそこにいたんだよ｣






ココ｢ずっと居たけど｣






急に現れた九井に心臓がバクバクする






ココ｢それより。Aの事だ、いったい何があったんだ？｣






蘭｢それがわかったら苦労しないって〜｣






竜胆｢具体的にどこら辺が変なんだ？｣







Aちゃんの変化を感じ取れていない竜胆







蘭｢んーとね、まず目を見て喋らない｣






ココ｢あぁ。Aなら絶対に人の目を見て喋ってた｣







竜胆｢他には？｣







ココ｢作り笑顔しかしなくなった｣







蘭｢それね！蘭ちゃん未だにあんまり喋って貰えないけど、他の奴らと喋ってる時も明らかに作り笑顔だよね｣







次々と上がってくAちゃんの変化








長袖しか着なくなった事。近づくと怯えるとこ









今までのAちゃんだったら絶対に有り得ないことばかり









蘭｢ほんと、どうしちゃったんだろ｣








ココ｢俺はてっきりお前に振られたのが原因だと思ってたけど｣








蘭｢はぁ〜？だーかーらー！振られたのは俺なの！｣








みんな誤解しているが振られたのは俺の方








竜胆｢あー、そういえばさ、｣








竜胆が何か思い出したように顎に手を当てる










竜胆｢こないださ、Aが少し袖を巻くってた時に痣っぽいものが見えたんだよね｣








蘭｢痣？怪我してるから長袖着てるってこと？｣







竜胆｢んー、多分？でも何箇所かあった気がする｣







ココ｢おい。それって誰かにやられたんじゃないか？｣







ふと頭によぎった事を九井が口にする






蘭｢それって誰に？｣






考えただけでイライラしてくる






ココ｢そんなのわかんねぇよ。だが、その可能性は十分にあるな｣









もしそうだったとしたらソイツ殺す









ココ｢三途に聞いてみるか？アイツならなんかわかんじゃねぇの？｣









竜胆｢そうだな｣












ヤク中に話を聞く事にした俺達は三途の部屋へ向かった














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