好きだけど、2【灰谷蘭】

sixty-two ページ12

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春千夜｢顔。アイツにやられたのか？｣









私の顔を指さす










『えっ？』









靴箱の上にある鏡で自分の顔を確認すれば










そこには痣だらけの私の顔が写っていた











春千夜｢アイツにやられたんだろ？｣









『あ、その。違くて、、えっと、、転んだ』









春千夜｢んなわけねぇだろ。嘘つくんじゃねぇよ｣








『ほんとだよ。お父さんに怒られちゃうからそろそろ帰って』









春千夜にバレるのが怖くて肩を押して外に出てもらう








『今日は帰って、いつもの公園でまた明日会お？』








そう言って玄関を閉めようとすれば








[ガンッ]と音がして春千夜の足を挟んでいることに気づく







『あっ、ごめ、』








玄関をもう一度開けると









中に入ってくる春千夜










『春千夜！！ダメだよ！！！』









靴を履いたまま廊下を歩く春千夜を必死で止める










このままじゃ春千夜がお父さんにやられちゃう
















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