忍たま達の紅葉の短編集

続き ページ12

優「竹谷くん！うさぎ産まれたってAちゃんから
聞いたんだけど…」

八「あ…えっと、この子だよ！」

優「うわぁ…！可愛い〜！」

小屋の外からこっそり中の様子を見る。

どうやら上手くいったようだった。

…でもなんでだろうか。

2人が上手くいっているのに、頭の片隅では

上手くいかなきゃいいのにと思ってる自分がいた。

『はぁ…』

最近はずっとそうなのだ。

優花とは一応話す仲だし、竹谷からは相談されていたから

上手く行くといいと思っていた。

でも少しずつ上手くいかなくてもいいんじゃないかと

言う、醜い感情が生まれていた。

『はぁ…どうしたもんかね。』

その数週間後

八「Aー！」

『ん？あ、竹谷。どした？』

八「俺、優花と付き合えたんだ！」

ニカッと笑いながら嬉しそうに報告する。

その笑顔とは裏腹に、私の心はドンと何かで砕かれたような

気がした。

『…ふぅん。良かったじゃん。おめでと』

八「あぁ！じゃあ俺は優花のところに行くから！」

あぁ、今更私は気づいたんだ。

『…私って馬鹿なんだなぁ』

そう、誰にも聞こえない声でぼそっと呟いたのだった。

┈┈┈
今回は失恋のお話を書いてみました。

夢主様は自分の気持ちに疎い女の子という設定に

しました。(描きやすいかなと思ったので…)

次回の作者風メインは保健委員会か用具委員会の誰かです！

もしかしたら、どっちからもそれぞれ出すかも…。

次回をお楽しみに！

授業料稼ぐぞ！(摂津のきり丸+綾部喜八郎)→←私はただの相談相手(竹谷八左ヱ門)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す