忍たま達の皐月の短編集

同じ顔から取り合い(双忍) ページ33

三「雷蔵、こいつは私が貰う」

『私はあんたのじゃない』

雷「いくら三郎でも渡さない！」

『雷蔵のでもないから』

今日も今日とてこんな会話を繰り返す。

私と三郎と雷蔵は同じクラスってこともあって

仲は昔から良かったんだけど…

実は１ヶ月前にこんなことがあったのだ。

(回想)

勘「なぁ、2人ってAと仲いいけどどう思ってんの？」

事の始まりは尾浜勘右衛門のこの発言だった。

『どうって…あのさぁ勘右衛門。
見ててわかるでしょ？仲のいい友達だって思ってるよ』

兵「まぁ、そうだよね。」

八「お前ら昔から仲良いもんなぁ」

三「恋愛対象としてみてる」

雷「うん。僕も」

双忍以外「『…………』」

空気がシーンとなった。

三「私は昔からただの友達とは思っていない」

雷「僕だって会った時からそうだよ」

いつになく真剣な2人の瞳。

その表情からは嘘とは思えなかった。

『嘘…でしょ』

雷「本当だよ。三郎と2人っきりの時すごく
焦ったんだから」

三「雷蔵の委員会の手伝いしてるって聞いて
取られないか心配したしな」

まじか…。

これには兵助、勘右衛門、八左ヱ門も全く

知らなかったようで驚きのあまり声を出せずにいる。

〜〜
とまぁ、こんなことがあり、私のこの時の反応が

原因(恐らくだが)で毎日2人からアピールされている。

雷「三郎！いい加減諦めなよ！」

三「雷蔵とはいえこいつは渡せない！」

いつも仲のいい2人がこんなに火花を

散らす日が来るとは…しかも三角関係で…。

雷「こうなったらAに決めてもらおう！」

『は？』

三「そうだな。Aはどっちがいい？」

徐々に詰め寄ってくる雷蔵と三郎。

私は恋心なんて抱いたことがないから分からない。

2人のことも仲のいい友達としか思っていない。

雷/三「さぁ、どっちだ！」

『あー！うるさい！いつも詰め寄ってきて！
そもそも私は恋したことないからわかんないし、
あの日いきなりカミングアウトされても
分からない！だから2人とも一旦落ち着いて！』

それだけ言って私は逃げてしまった。

…ちょっとキツかったかも…。謝っておかないとな

〜〜
三「…雷蔵」

雷「なぁに、三郎」

三「余計にあいつが欲しくなった」ﾆﾔｯ

雷「……絶対僕が貰うから」黒笑

┈┈┈
今回のメインは双忍でしたー！

三郎はイタズラ好きで素になると一人称が俺に

なるところがいいし、雷蔵は圧倒的癒しでとっても

可愛いですよね！

次回の作者風メインは、2年生です！

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