好きな子 = 俺の彼女 【 宮治 】

第103話 ページ9

今日はついに、新入生歓迎会です。
緊張しすぎてお腹は痛いし、吐きそうだし、心做しか頭も痛い気がします。



A｢ううぅ...｣


瑠衣｢Aちゃん大丈夫？震えとるやん｣


A｢やっぱ無理だよ〜...瑠衣ちゃーん｣


ぎゅーっ


瑠衣｢よしよし大丈夫や｣


A｢お腹痛い｣


瑠衣｢重症やなあ...｣


角名｢あれ、瑠衣...今日は写真撮らないの？｣


瑠衣｢今日は撮る係やなくて前に出る係｣


角名｢あー、おつかれ｣


A｢瑠衣ちゃんも出るんだね...｣


瑠衣｢死にそうやんか｣


治｢おい置いてくなや｣


角名｢侑と喧嘩しそうだったし｣


治｢したくてしたんやない...って、Aちゃんまた腹痛なっとんのか？｣


A｢体調不良で帰ります...｣


治｢帰ったら怒られんで｣


瑠衣｢私やなくて治のとこ行き？｣


角名｢倒れそうだね｣


瑠衣｢せやねん...｣


A｢...｣ ふらふら


ぎゅーっ


A｢.....しぬ｣


治｢死なへんわ｣


A｢治くん〜...｣


治｢.....大丈夫やって、誰も見てへん。みーんな俺のこと見とるなきっと。めちゃくちゃイケメンやし｣


A｢...｣


治｢視線を集める俺、さすがやわ。お前のイケメンな彼氏むっちゃ凄いなあ｣


A｢ふふ...w 自分で言ってるし...w｣


治｢.......落ち着いてきた？｣


A｢...ちょっとずつね｣


治｢一緒に居るから安心してな｣


A｢ありがとう...｣


治｢俺らもそろそろ移動せんと...大丈夫？｣


A｢うん、大丈夫だよ、行こ｣


すたすた


A｢お騒がせしました｣


瑠衣｢お、さっきより全然顔色ええ｣


角名｢治パワー恐るべし｣


瑠衣｢おっしゃ、行こ行こ〜｣


A｢.....｣ じーっ


治｢.........そんな見んといて、照れるわ｣


A｢いや、黒のユニフォームかっこいいなぁって。前の学校も黒だったんだけど、黒一色の稲荷崎の方がかっこいい｣


治｢...｣


A｢治くんすごい似合ってて、なんかあの...かっこよさが増すね...なんかちょっとドキドキする｣


治｢.......あかん｣


A｢...なにが？｣


治｢Aちゃん可愛すぎやわ｣


A｢何言ってるの｣


治｢ほんまのことや。俺らもはよ行こか｣


A｢.....もうひとつ｣


治｢ん？｣


A｢みんなが治くんのこと見てかっこいいって思うの、嬉しいんだけど.....その、ちょっとだけ...嫌、かも...｣


治｢.......それは反則やでAちゃん｣

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