好きな子 = 俺の彼女 【 宮治 】

第140話 ページ48

A「治くん...」


小森「話してただけだよ〜」


侑「サム！何喧嘩ふっかけとんねん！」


治「こいつらがAちゃんと話しとんのが悪いねん」


佐久早「は？」


A「ちょっと...そんなこと言ったら駄目だよ」


治「うっ...」


佐久早「あんた、名前は」


A「あ、三宅Aです」


佐久早「お前2年だろ、タメだし敬語じゃなくていい」


A「えっ、年上かと...」


小森「おっさんぽいよな〜w」


佐久早「おい」


A「違くて！大人っぽいから...」


治「なっ！！」


佐久早「なんだそれ」


A「落ち着いてるし...ちゃんとしてる感じだし...」


佐久早「...人のこと言えないと思うけど」


A「あはは...」


小森「お前、人に名乗らせといて自分名乗んないのかよ」


佐久早「うるさい」


小森「あ、俺は小森元哉。よろしくね三宅さん」


A｢よろしくね、小森くん｣


治｢.....Aちゃん戻ろ｣


A｢待って、まだ名前聞いてない｣


佐久早｢...｣


治｢.....そんなやつええやんか｣


A｢だめ、気になるもん｣


佐久早｢...はぁ.....佐久早聖臣｣


A｢佐久早聖臣くんか...｣


治｢ほれ、行くで！！｣


ぐいっ！


A｢わっ！あ、試合中はよろしくどうぞ〜｣



――――――――――――――――――――



A｢...｣


飯綱｢佐久早！｣


佐久早｢...｣


赤木｢(取った！)｣


パァンッ！


赤木｢っ！｣


A｢...凄い｣



取った、と思っても取れないのはなんでだろう...って思ってたけど、観察してわかった。佐久早くん、手首が柔らかいんだ。手首の柔らかさでコースを打ち分けたり、ボールに回転をかけたりしてるみたい。



A｢.....強いはかっこよくて、自由だ｣


黒須｢なんや急に｣


A｢...バレーしてた時に思ってたことです。私も自由になりたくて.....それにしても、佐久早くん凄いですね！｣


黒須｢自分のチームを見んか｣


A｢それはそれ、これはこれです｣


黒須｢なんやねん｣


A｢あ、きまった。ナイスキー角名くん｣



その後の試合は、1セット取るも井闥山が有利な形で進んでいき準優勝。悔しい結果だ。みんなも凄く悔しそうだし。
それにしても、佐久早くんかっこよかったなぁ...。



A｢かっこよかったけど、あれが取れるような対策とかも考えないとだし.....うーん...｣


侑｢勉強熱心やな〜｣


治｢ほんまやな｣

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