好きな子 = 俺の彼女 【 宮治 】

第121話 ページ28

仮入部初日から4日目の本日。
そろそろお昼休みな訳ですが、放課後を考えるとテンションがとても下がります。

2日目も3日目もマネージャー希望の子はたくさん来て、教えるのも大変.....洗濯やらせたら一気に減ったけど。ドリンク作って見てるだけが私の仕事じゃないからね...。



キーンコーンカーンコーン



A｢お昼だ...｣


治｢Aちゃん弁当｣


A｢ちょっと待ってね｣



と、カバンをあさっていると治くんが呼び出される。
今日も大変だなぁ...なんて呑気に考えていると、しょぼくれた顔をしながら戻ってくる治くん。



治｢行かんとめんどいみたいやから行ってくる...｣


A｢そっか｣


治｢ほんますまん...空き教室で待っとって、終わったら行く｣


A｢はーい｣



そう言って、女子に連れられ行ってしまった。
てか、付き合ってるの広まってないんだなぁ...すぐ広まりそうなのに、不思議なこともあるもんだ...。

なんていろいろ思いながら、空き教室へ。
窓側の方に机と椅子を運んで座る。
ふと、窓の外を見ると侑くんが女子に付きまとわれているのを発見。



A｢...今日の侑くんは機嫌悪いな。部活に支障なければいいけど｣



ピコンッ



A｢治くん.....｣



治すまん、そっち行けるかわからん



A｢まじか...｣



Aそっか、わかった


治Aちゃんの弁当...めちゃくちゃ楽しみにしとったのに


A仕方ない仕方ない、これは持って帰るかなんかするし


治放課後食う


Aいや、お腹壊したりしたら怖いよ
持って帰るから気にしないで!


治俺が食いたいんや!!


A明日にでもまた作ってくるから!


治なんて俺は最低な男なんや.....



A｢治くん、ほんとご飯好きだな｣


ガラッ！


A｢えっ｣



来れないとか言ってたのに、治くん来たの？と思って教室のドアを見てみる。



侑｢あ｣


A｢あ、侑くん...｣


侑｢お前ここで...｣


｢宮せんぱーい！｣


侑｢うげっ...！｣


ガラガラッ！ ガシャンッ！


侑｢ふぅ...これでええやろ...｣


A｢なぜ鍵を...｣


｢あれぇ、こっちやと思ったんやけど...｣
｢ここの教室は？｣
｢開かへんよ。あっちとちゃう？｣


侑｢やっとまいた...｣


A｢お疲れさまです｣


侑｢呑気やなお前は.....で、お前はここで何しとるん｣

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